2017年2月24日 (金)

マティスの絵

「マティス」と聞けばどこまでも!・・・という訳ではないのですが、文句無く大好きな画家なので、昨日はそのマティスの絵を見に新橋まで行ってきました。

先月の半ばから、「パナソニック汐留ミュージアム」で開催されている『マティスとルオー展 手紙が明かす二人の秘密』を見に行ってきたのです。

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マティスとルオー・・・画風の全く異なる二人なので、僕もこの二人が友人であったということは知っていても、生涯にわたってこれほど深く友情を育んだ仲であったとは思いませんでした。
同時代に生まれ、共にパリの国立美術学校でギュスターヴ・モローから教えを受け、それぞれの個性と才能を伸ばし、20世紀絵画の巨匠へと歩んで行った、その二人が半世紀にわたり交わした”手紙”をテーマに、今回の展覧会は構成されています。

何といっても今回の展覧会で嬉しかった事は、マティスの初期の作品が多く飾られていたことです。
例えば『スヒーダムの瓶のある静物』や『モデル』などは、後に”色彩の魔術師”と呼ばれるマティスらしからぬ暗い色調の絵で、才能が開花する前の修行時代のマティスを覗き見たような気になりました。

平面的に再構成したモチーフを大胆な色彩で装飾的に描く、というマティス独特の画法は『肘掛け椅子の裸婦』や『窓辺の女』などで表れるようになり、1920年代以降に生れたものだということも分かりました。

僕が最も魅かれたのは、『読書する女性』という小品でした。
テーブルに置いた本を、しどけない姿勢で読んでいる女の背後の壁に架かっている赤いタペストリーと、テーブルのブルーの模様との組み合わせが美しく、印象的で心に残る作品でした。

会期は来月の26日までなので、もう一度行けたらいいな・・・と思っています。

       アネモネ

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2017年2月21日 (火)

美和桜と夢二展

友人のT君にすすめられたので、静岡市郊外に河津桜を見に行ってきました。

今日の天気は昨日とはうって変わって風も穏やかで、安倍川沿いの土手上を歩いていても寒くもなく、散歩にはもってこいの陽気でした。

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今から10年前、静岡市が政令指定都市になったのを記念して、安倍川の右岸の堤防沿い約700メートルの間に107本の河津桜を植樹しました。それが今では大きく育って「美和桜」と呼ばれるまでに成長し、市の桜の名所となったわけです。

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ここのところ乃里子さんも制作に没頭していたので、久しぶりの外出に晴々とした様子でした。

帰りには、18日から「静岡市美術館」で始まった『夢二と京都の日本画展』を見てきました。
昨年の12月に高崎まで出かけた際、伊香保にある「竹久夢二伊香保記念館」で『榛名山賦』や『青山河』などの夢二の代表作を見てきたので、それに比べると今回の展示には少し物足りなさも感じましたが、『初春』や『合鏡』や『木に寄る女』など、伏し目・逆S字姿勢・痩躯の”夢二式美人画”が数点並んでいたので、そこそこ満足できました。

夢二の作品を見るとき、「この人が現代に生きていたら、一流のデザイナーとして、またアートプロデューサーとして大活躍しただろうなぁ、、、」といつも思うのです。今回の企画のように、京都画壇の画家たちと対比してみると、その思いがさらに際立ってくるのです。
夢二の絵は技術も拙く、当時の画壇では全く評価されず軽く見られていたわけですが、翻って現代での評価はどうでしょう?
竹内栖鳳や小野竹喬の名は知らずとも、”大正”という時代を象徴する画家として竹久夢二の名を知らない人はいないでしょう!全く逆転していますね。それが何故かという答えを上手く出せないけれど、少なくとも人の心を捉えるのは技術ではない,と言うことくらいはわかりますね。

美和桜の余韻が残っていたのか、「夢二の描く花といえば、まず”椿”が思い浮かぶけれど、さてさて”桜”の絵はあったかな?」などと考えつつ、会場を後にしたのでした。

        椿花

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2017年2月18日 (土)

オリジナル絵皿 冬

絵皿シリーズ第三弾”冬バージョン”ができあがりました。

今日到着すると連絡があったので、今か今かと首を長くして待っていましたら、夕方になってやっと届きました。
渡した原画よりも緑の色目が少し明るく出ましたが、料理を盛るとこのほうが映えるかな、と思いました。

今回の絵柄は「南天」と「椿」です。

        南天

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         椿
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明日からお店に並べますので、どうぞ遊びにお出でください。

サイズは今までと同じ、直径19.6cmです。

価格は一枚1,
800円です。

郵送ご希望の方は、下記に電話かメールでお願いします。
ご注文いただく場合は、郵便番号・住所・お名前・電話番号の他、2種のうちのどの柄かご指定下さい。

電話番号:054-346-6444(ぎゃらりぃ金木犀)

メールアドレス:maruhana-srz@moon.tnc.ne.jp

2017年2月17日 (金)

雨水

今週の初め、Tさんが花色の濃い寒桜の枝を持ってきてくださいました。
花瓶に挿してギャラリーに飾っていたら、次第に花が開き、今日は満開になりました。

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さて、明日18日は二十四節気のうちの「雨水」です。

「早春賦」に・・・♪氷融け去り 葦はつのぐむ♪・・・という一節がありますが、「雨水」とは将に”雪が雨に変わり、氷が融けて水になる”季節をいいます。
そして、この頃に吹く強い風が”春一番”ですが、今日のお昼のニュースでは関東・北陸でその春一番が吹いたと報じていました。

ここ清水でも風は強く、今も雨が降っていますが、植物にとっては”つのぐむ”(角のように芽が出る)季節なので、花壇の花たちは気持ちよさそうです。
クリスマスローズが、鉢の白梅が、肥後椿が、アネモネが、、、「さては時ぞ!」と
蕾を膨らませてきました。

       河津櫻

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2017年2月13日 (月)

蕗の薹

昨日、春の予兆として「日脚が長くなってきた」と書きましたが、それが証拠に2~3日前からギャラリーに西日が入るようになって来ました。

その窓から射しこむ光の中に、壁に掛けた「絵入り観音経」の少女の姿が浮かび上がりました。

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そして、今日の夕飯でも春を実感しましたねぇ・・・味噌汁の具が、僕の苦手な”蕗の薹”だったのです。
残すと怒られるので、目を瞑って口に入れると、その苦さが体中に染み渡り、否が応でも春を感じるのでした。

   蕗の薹の 舌をにげゆく 苦さかな  (虚子)

虚子も苦手だったのでしょうかねぇ・・・

       蕗の薹と椿

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2017年2月12日 (日)

光の春

これは昨日の散歩のときに撮った一枚です。
風が強い一日だったので、富士山に積もった雪も舞っていました。

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昨日今日と、日本中あちこちで雪の被害が報道されていますね。そういえば昨日、大分にいる乃里子さんから「雪の所為で新幹線が遅れた」との連絡を受けました。

しかし、ここ清水はいつものように雪の気配など微塵もありませんし、今日の陽射しなどは、将にこの時期の天候を表す言葉「光の春」そのものでした。
まだまだ寒いですが、次第に日脚は長くなり、空も明るさを増してきたので、鶯の初音を聞けるのもそう遠くはありませんね。

      蕗の薹と檸檬

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2017年2月 9日 (木)

善三郎の風景画

過日、「静岡近代美術館」へ行ったとき、60余点の展示作品の中で僕が最も魅かれたのが児嶋善三郎の一枚の風景画でした。

その作品は、青系と緑系の絵具だけで海のある風景をサラリと描いた油彩画でしたが、薄塗りの作品の画面一杯に澄みわたった空気が感じられました。

以前から児嶋善三郎の絵は大好きで、画集も幾冊か持っているのですが、美術館での感動が尾を引いていたのか、帰宅してからすぐにそれらの画集を手に取り、一枚一枚ページを繰りながら、その個性的なフォルムや抜群の色彩感覚に触れ、改めて善三郎の魅力を認識したのです。

その画集の中の一冊に、善三郎自身の次のような言葉がありました。

「写実とは、久遠の生命の把握です。久遠の生命の把握とは、概念を去った、有りの儘の姿の誇張です。芸術家のみが把握し得る想念の世界です。」

この言葉に触れ、この考えこそが善三郎の絵が放つ独特のフォルムの様式化・文様化に表れているのだという事に気付き、高揚した気持ちになりました。そして、美術館で感動した風景画に一歩近づけたような思いを持ちました。
近いうちに、もう一度見に行こうと思っています。

      薔薇とガーベラ

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2017年2月 7日 (火)

お稲荷さん

今年もそろそろ「初午」かな?二月最初の午の日は、、、と調べてみたらまだ先でした。

「初午」は京都の伏見稲荷に始まり、日本各地の稲荷神社へ広がったお祭りです。
稲荷(いなり)は稲生(いねなり)が変化したものらしいので、五穀を司る神様、つまり”食”の神様を祭っているのです。
そして、稲荷神社では神聖な狐が神様の使いと考えられていたので、その狐の好物の油揚げを供えたわけですが、ここで食の神と油揚げが結びついて「稲荷寿司」へと発展していくわけですね。

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理屈はどうであれ、この日は大好物の「お稲荷さん」を食べられるので、今から楽しみです。

さて、今日もAPJの新作ジクレー版画の中からの一枚を見てください。

        薔薇

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2017年2月 4日 (土)

立春

春です。

昨夜は豆まきをして一年の厄を祓い、明けて今日から新しい生活の始まりです。
わが家では、これからの一年間”福の神”に守ってもらえるようにと祈りながら、「立春大吉」の絵を飾りました。

      立春大吉

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2017年2月 3日 (金)

静岡近代美術館

昨年の10月、静岡市の中心部に『静岡近代美術館』という個人美術館が開館しました。

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ここの館長さんは、静岡市で長年衣料品を販売する老舗商店の経営者ですが、8年ほど前から好きな画家の作品蒐集を始め、300点を超えたところでこの美術館を建設したのです。

それにしても、館内に入ってみると近代日本画壇のビッグネームの作品が勢揃いしていたので、その蒐集の内容に感嘆しました。
確かに資金力の大きな美術館に比べると大作は少ないし、画集に掲載されるような代表作も見当たりませんが、それぞれの作家の作品が一点々々質が高いのです。館長さん、中々の目利きです!

梅原龍三郎の『薔薇』や『富士図』、安井曽太郎の『アネモネ』や『果実』、中川一政の『薔薇』、岸田劉生の板絵『柿図』など、素晴らしい作品に見入ってしまいました。小品ですが、ルノワールの『薔薇』の絵までありました。

この日は、美術館の近くにある私立高校の美術部員たちが見学に訪れており、それを案内する館長さんの後姿がとても幸せそうでした。
こうした活動こそ”慈善”と呼ぶに相応しい行いだと思うのですが・・・それに、個人美術館にもかかわらず、自分の名を冠しないところが潔いじゃありませんか!

さて、本日の作品も今月発売のジクレー版画からの一枚です。

       カサブランカ

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