2017年11月13日 (月)

充電!

今日は久しぶりに忙しい日々から逃れ、心の充電ができた一日でした。

友人のT夫妻が、前々から「『ぎゃらりぃ金木犀』8周年のお祝いをしてあげよう!」、と声をかけてくれていたのですが、僕の仕事の都合などで延び延びになっていました。それが本日ようやく実現したのです。

駿河区にある「ラ・ペーシュ」というレストランに招待していただきました。お店の雰囲気もとても良く、美味しい料理を出すレストランなのに、寡聞にして僕たちはこの店の存在を知りませんでした。
ここで楽しくお喋りをしながらゆっくりと食事を楽しみ、次は丸子の泉ケ谷にでも行って腹ごなしの散歩でもしようと話が決まり移動しました。
「駿府匠宿」という施設を見学し、そこから天柱山に向かってくねった道を歩いていると『柴屋寺』にさしかかったので、久しぶりに入ってみることにしました。

拝観者は僕達だけだったので、老齢の住職が庭や建物や歴史や寺宝のことなどを丁寧に解説してくださったのは幸運でした。
ここは連歌師・宗長が草庵を営み余生を過した所なので、今川氏とのかかわりや、今では国の名勝・史跡に指定されている枯山水の庭の作庭のことなど、とても興味深い話が聞けました。

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それにしても寺宝である後水尾天皇の「御真筆」や、足利義政から贈られた「文福茶釜」、そして一休禅師が宗長に贈ったという「鉄鉢」などがあまりにも無造作に展示されていたので、帰り道でもそればかりが気になって仕方がなかったのです・・・まぁ、余計な心配ですが・・・

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とにもかくにも本日は日々の雑事を忘れ、豊かな時間を過せたことに感謝した一日でした。また明日から頑張れます!

      一休禅師の歌

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2017年11月12日 (日)

花のポートレイト展 ⅩⅤ最終回

10月1日から始まった「花のポートレイト展」も、残り3週間を切りました。
こんなロングランの展覧会は初めてだったので、様々な反響を楽しむことができました。

作品を観賞しながらキャプションを熱心に読んでくださった方も多く、今回の「花の肖像」という着想に大いに共感していただき、それに関する感想やご意見を一番多く聞かせていただきました。

「肖像」といえば・・・近頃では「肖像画」を描いてもらったような人は稀でしょうねぇ・・・しかし、「肖像写真」なら誰もが撮った覚えがあるはずです。
そういえば、嘗てはどんな町にもモダンな佇まいの写真館がありました。その場所に足を踏み入れるのは特別な日で、家族の記念日などの晴れやかな日と決まっていました。誰もが一張羅をはおり、大型の写真機の前で緊張してポーズをとったものでしたが・・・
今回の「花のポートレイト展」に登場した花々も、それぞれの個性に合う衣装と背景で、少し緊張した様子で画面に納まっているように感じました。
多分、乃里子さんは写真館の主人が気合を入れてシャッターを切るような、そんな気持ちで描いたのではないでしょうか・・・まぁ、本人に聞いたわけではないので、僕の勝手な想像です。

ということで、今回で「花のポートレイト展」のお話しは最終回とさせていただきます。

《薔薇》
改めて言うまでもなく、バラは花の王様です。
人々から最も愛されるのは、その華やかさにあるのでしょう。
人と薔薇との歴史は古くメソポタミア文明の頃からだといわれていますが、現代薔薇の始まりは、1867年にギョー・フィスにより作られた「ラ・フランス」からでしょう。
バラは「四時の春」といわれ一年中楽しめる花です。華やかさと共に、そこが描く側にも飾る側にも「薔薇の絵」が最も好まれる所以なのでしょうね。

         薔薇

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2017年11月10日 (金)

3号登場!

”鍋”の季節になりました。
この時期、鍋の具といえばもちろん白菜です。豚腿肉の薄切りと合せてポン酢で食べると本当に美味い!暖まりました。

話は変わって・・・
わが家のマゴトラマン3号が三歳になったので、ちょっと早めに氏神様にご挨拶に行って参りました。

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本来ならば15日が陰陽道での最上の吉日なのですが、そこはそれ親の仕事の都合とかで中々思うとおりにいきません。
父母に連れられ、兄や姉にも付き合ってもらい、宮司さんからいただいた千歳飴をぶらさげて、3号ご機嫌な一日でした。

さて、今日の静岡新聞の夕刊を見ると、紅葉の素晴らしい写真が出ていました。楓や楢などの木々が色付き、まさに「錦秋」です。また、issieさんも富士と紅葉を織り交ぜた見事な写真を送ってくれました。
こうした写真を見せられると心が逸ります。興津の銀杏畑はどうだろう?そろそろ黄落の時期かな?と心配になります。
今週の開廊日が終えたらすぐに行ってみようと思っているところです。

      銀杏の葉

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2017年11月 5日 (日)

花のポートレイト展 ⅩⅣ

このところ寒くなってきたので、そろそろ山茶花が咲いているのを見かけるようになりました。

「山茶(さんさ)」というのは椿の漢名で、それに「花」をつけた「さんさか」が変化して「さざんか」と呼ばれるようになったわけですが、その名の成り立ちから分るように、元々は椿と山茶花は厳密に区別されていたわけではないようです。
でも今では、椿は春を告げ、山茶花は冬を告げる花として、俳句の世界でもきっちり区別されていますね。いずれにしてもこの季節からの主役は、山茶花から椿へと続いていきます。毎年楽しみな季節です。

家から10分ほど歩いた所のお宅に「藪椿」の大木があります。年が明ける頃に真っ赤な五弁の花を咲かせ、塀の外の広場にポトポトとその花を落とします。
今では椿の品種は数多あり、形も色も模様も派手で目を引くものが人気ですが、これらの椿の本元は薮椿です。どのような品種より、僕は地味で素朴なこの椿が好きです。早く花が咲かないかと、散歩の折に毎回見上げながら通ります。

さて、それでは今日のポートレイトは「薮椿」です。

《薮椿》
昔から「椿壽(ちんじゅ)」という言葉がありますが、これは長寿を祝うときに使われる縁起のいい言葉です。
椿については、例えば「葉を胸に忍ばせておくと体が丈夫になる」とか「椿の前では嘘をついてはいけない」などの様々な言い伝えがありますが、それは太古の昔からわが国に自生し、人々の生活に根付き、愛されてきた花木だからでしょう。
そんな目出度い樹木から真っ赤に咲いた五弁花は、まさしく「神の花」といえるのではないでしょうか。そして、その花を活けるに相応しいのは「虎文」の壷です。なぜなら、虎は「神の使者」としての役割を持つと伝えられているからです。

       薮椿

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2017年11月 2日 (木)

虫尽くし展

「会期がもう無いぞ!」と焦った僕は、昨日、三島の「佐野美術館」まで行ってきました。

このところナンダカンダと忙しく、丸々一日空く日が取れなかったのですが、どうしても今やっている企画展が見たかったので、この日の仕事は全てオフにして行ってきました。

『虫尽くし展』・・・古今の絵画や工芸品に表現された虫を集めた展覧会です。

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サブタイトルに「アートはいつだってムシであふれている」とありますが、まさにこの展示を見ると、世界中で日本人ほど虫を愛でる国民はいないと確信するのです。

ただ、今で言うところの「虫」の範疇とは違い、江戸時代の本草学での基準ですから、虫偏のつく蛙や蛇や蛸までも入っています。
特に僕が心魅かれたのが、櫛や根付や刀の拵えなどの工芸品に見られる虫たちです。その”デザイン力”も”技術”も粋を表す”感性”も、今より特段に優れていると感じました。
例えば、蜻蛉が止まった香合は、蓋を開けると水面に蜻蛉の影が映っている、という趣向であったり、煙草入れには蟋蟀や蜻蛉や蟷螂が金蒔絵で描かれています。どれをとってみても溜息が出るほど贅沢なつくりです。

期待通りの展覧会でとても満足した帰り道、久しぶりに「楽寿園」に立ち寄って、始まったばかりの『菊まつり』を観賞してきました。

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ずっと以前に乃里子さんとここへ来たとき、菊で作った五重塔のスケッチをしていた事を思い出したので、帰宅後その作品の画像データを探しましたが、残念ながら見つかりませんでした。ただ写真が一枚残っていたのでそれを写してみました。ちょっとぼやけていますが・・・

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今回は車ではなく電車を使って行ってきたので、行きも帰りも窓外の富士の姿を楽しむことができました。

        枕草子「虫は」

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2017年10月29日 (日)

11月開廊日のお知らせ

11月の開廊日は以下のようになりますので、よろしくお願いいたします。

〈11月の開廊日〉

 3日(金)・ 4日(土)・ 5日(日) 

10日(金)・11日(土)・12日(日) 

17日(金)・18日(土)・19日(日)

24日(金)・25日(土)・26日(日)

今夏、東京に住む親戚から「江戸切子」の花瓶をいただきました。

江戸切子といえばカットグラスの和名で、幕末の頃に始まった技術です。その後、明治期にヨーロッパから新しい技術が導入されて、今日に伝承される技法が確立したそうですが、今では国と東京都の指定する伝統工芸品となっています。
籠目紋や七宝紋、矢来紋や麻の葉紋など、どれもこれも西洋のカットグラスとは一味違った粋なデザインばかりですね。

ということで、今日はその江戸切子の花瓶に薔薇を挿して描いた作品をご覧下さい。

        薔薇

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2017年10月26日 (木)

花のポートレイト展 ⅩⅢ

早朝、二階の窓から遠く富士山を眺めると雪を被っていました。
静岡側から見えた冠雪は今年初めてです。昨日の冷たい雨が山頂では雪になったのでしょう。

今日はめったに無い早起きをしたので、朝食後の腹ごなしに有東坂池まで歩いて行き、可愛く雪を被った富士山を撮ってきました。

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これからは富士山が最も綺麗に見える季節になります。雪を纏って変化するこの山の美しい姿を、時々ここでも見ていただこうと思います。

さて、本日の花のポートレイトは「ノイバラ」です。

《ノイバラ》
丘の上の喫茶店に飾ってあった花瓶に目が留まり、踊っているようなその不思議な形がずっと脳裏に焼きついていました。
こちらに顔を向けてじっと見つめる一輪の白薔薇を目にしたとき、「あっ、あの花瓶がきっと似合うぞ!」と、思い出しながら描きました。

        薔薇

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2017年10月24日 (火)

秋明菊

今日の夕方外に出たとき、ぞくぞくっと秋の冷気を感じました。

この季節のこの寒さを、昔から薄寒(うそさむ)と言い表わしたりしますが、俳句の世界で「薄寒」というのは、秋半ばから晩秋にかけての季語で、その字の通り”うすら寒い感じ”を表す言葉です。

この薄寒い季節に似合う花は何かな、、、と考えて思い浮かぶのは「秋明菊」でしょうか、、、この花は菊に似た花を咲かせるので、名に菊という字が使われていますが、実は菊科の花ではなくアネモネの仲間だそうです。
とにかくその姿はすっきりとしていて情緒が感じられるので、茶花としても人気の花ですが、僕もとても好きな花です。

先日、あるお客さまが「どうぞ楽しんで下さい」と庭に咲いていた花を切って、わざわざ持ってきてくださいました。乃里子さんは、それをさっそく花瓶に挿して楽しそうに描いていましたが、その作品が出来上がりましたので今日はそれをご覧下さい。

         秋明菊

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2017年10月23日 (月)

初冠雪

夕方のローカルニュースを見ていたら、「富士山に初冠雪です!平年より23日も遅い雪化粧です」とアナウンサーが伝えていました。

おかしいなぁ、、、今日issieさんに誘われて富士市まで行って来たのに、、、ファインダーを覗いても富士山のテッペンに雪など無かったぞ!

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と不思議に思っていたら、観測したのは甲府地方気象台で、山梨県側での初冠雪でした。

昨日の台風の影響で、高速道路も1号線も通行止めとなり、帰路は散々な目にあいましたが、台風一過の清々しい富士山を見ることができました。静岡側からの初冠雪を見られる日も近々でしょう。

       初冠雪

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2017年10月22日 (日)

花のポートレイト展 ⅩⅡ

嵐になる前に、、、と今回は早くから衆院選の投票に行ってきました。

「しかし、こんな天気じゃあ今日は開店休業だな、、、」などと思っていたら、久しぶりにMaehoさんがお見えになりました。カレンダーを受け取りに来てくださったのですが、長らくお会いしていなかったので話が弾みました。

急にやってきた寒さと長雨で、今年は秋を楽しむ余裕もありませんでした。本当ならば明日から八ヶ岳へ紅葉見物に出かける予定だったのに、全てキャンセルしました。とても残念です。
お客さまや友人たちとの会話でも、金木犀や菊やコスモスなどの花の話題や、松茸や栗や柿の美味しい食べ物の話題が、今年は何だか少なかったような気がします。このまま秋は終わりになるのかしら、、、と思えば寂しくなりますね。

さて、「花のポートレイト展」の作品紹介も残り僅かになりましたが、本日は「泰山木」です。

《泰山木》
花も葉も堂々としていて立派です。似た花に「朴の木」や「大山蓮華」がありますが、やはり名前のごとく泰山木が大将でしょうね。
近所のお宅に大きな木があり、6月に入ると「いつ咲くかな、、、」といつも見上げながら通ります。公園では木の下に落ちた愉快な形の実を拾ってきます。
顔(花)を前に突き出し、手(葉)をぱっと広げて、歌舞伎役者が見得を切るときのようなイメージで描きました。

       泰山木

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