2012年2月15日 (水)

江戸下町散歩 その③

やって来ました「巣鴨」です!お婆ちゃんたちの“六本木”!

一度訪ねてみたかったので念願が叶いました。「地蔵通り商店街」は噂どおりの賑わいです。

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勿論、“とげぬき地蔵尊”で有名な「高岩寺」にも参り、線香を上げてきましたよ。境内にある“洗い観音”には行列ができていて驚きましたが、こうした場所に来る度に、悩み多く心弱き人間の本質が垣間見え、しみじみとさせられます。
しかし、そんな僕の思いなど吹き飛ばしてしまうほど、おばちゃん達のパワーの凄さを体感できました。

ブラブラと歩いているうちに陽が暮れてきたので、鬼子母神や早稲田に行く予定を変更し、「町屋」まで戻ることにしました。
ここはI氏が生まれ育った所。夜の食事は“もんじゃ焼き”です。僕が食べたことが無いと言ったので、連れて行ってくれたわけです。
勿論その存在は知っていて、静岡でも食べられるのでしょうが、「お好み焼もどきの、あんな水っぽい物うまいわけがない・・・」と今まで食べなかったのですが・・・文句無く美味かった!

疲れた足を引きずり、ほろ酔い気分で、本日の宿がある御茶ノ水まで帰ったのでした。

それでは今日は、巣鴨の“赤パンツ”ならぬ「赤大根」を載せます。

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2012年2月14日 (火)

江戸下町散歩 その②

都電荒川線は初体験です。

三ノ輪橋から早稲田までの区間12.2kmを走っていますが、その殆どは専用軌道です。だからこの路線は残ったんでしょうね・・・。

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僕は“乗り鉄”でも“撮り鉄”でもありませんが、発車時の「チンチン」というベルの音を聞くと懐かしさがこみ上げ、「三丁目の夕日」の世界に誘われて行くような錯覚をおぼえました。

まずは、三ノ輪橋の「ジョイフル三ノ輪商店街」にある『砂場』でモリソバを食べ、『おおむらパン』で買ったコロッケパンをパクつきながら、予定通りのスタートです。
そもそも“砂場”は、“藪”“更科”と共に蕎麦の3系列の一つです。
大阪生まれの“砂場”が江戸に進出してお店を増やすわけですが、ここの『砂場』は江戸時代から続いている2店の内の一つだそうです。
ちょっとおつゆが甘めだなぁ・・・。それにしても、区の文化財指定を受けているという建物は、なかなか趣がありました。

しかし一日乗車券の400円は安い!・・・続いて降り立ったのは「王子駅前」。
ここには落語「王子の狐」で有名な「王子稲荷神社」があります。

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この狐の顔・・・話の中に出てくる“人間に化かされる間抜けな狐”を髣髴とさせるでしょ?

神社を後に「飛鳥山」へ・・・
ここは云わずと知れた江戸時代からの桜の名所です。
八代将軍吉宗が、庶民が憩う花見の場所として造ったことはあまりに有名ですが、実は山と呼ぶには低すぎて、今は国土地理院から“山”として認定されておらず、地図にも記載されていないのです。“あばれんぼう将軍”が生きていたら、きっと文句を言うだろうな~!

さて本日は、世の中バレンタインデーということで大騒ぎをしておるようですが、欧米のキリスト教圏では、チョコレートではなく男女とも花を贈るとか・・・。
それでは皆様にも・・・薔薇の花をどうぞ・・・

        薔薇

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2012年2月13日 (月)

江戸下町散歩 その①

スミマセン・・・江戸へ行っていました。

数十年来の友人であるI氏とT氏とは、今までも四国やら東北やら色々な所へ一緒に旅をしています。
或るときは「櫻」の旅、或るときは「食」の旅、花を愛で、蕎麦を食い、歴史を辿りながら旅を楽しむ・・・なんて書くとカッコいいですが、まぁどちらかといえばいつも“珍道中”です。
今回は僕のかねてよりの希望であった「江戸下町の旅」が実現しました。

かつて東京には5年ほど住んでいましたが、行っていない所のナンと多いことか!・・・歩きたいところはたんとありますが、特に齢を重ねてからは時代小説の影響か、若い頃には興味の無かった下町情緒溢れる場所に魅かれるようになりましたねぇ。
昨年は「谷・根・千」を歩いたので、今回は「荒川線」沿線を見て歩くことにしました。
実はI氏の父上は、かつては都電の運転手だったので、荒川線沿いは子供の頃から氏の勝手知ったるホームグラウンドです。

ということで、I氏の後ろをくっついて歩けば良いという楽な旅は、京成線への乗換駅「日暮里」から始まりました。

「せっかくだから谷中の町でもブラリとしようか!」と歩いていると、偶然見つけたのが岡倉天心の住居跡・・・即ち、「日本美術院」発祥の地ですね。

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天心といえば、「日本美術学校」(現芸大)設立に関り、横山大観や下村観山ら多くの日本画家を育て、日本美術の概念を形作った“近代日本美術の父”といってもよいほどの偉大な人です。

僕も随分若い頃に天心の著した『茶の本』を岩波文庫で読んだ記憶がありますが、情けないことにもう何も覚えていません。
天心については、日本の近代美術史を勉強する上で避けては通れない人物なので、いつか茨城県にある「天心記念五浦美術館」でも訪ねてみようかと思っています。

霊園をブラブラした後、谷中の高台から「団子坂」を下り、京成日暮里駅へ急ぎました。

        薔薇

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2012年2月 9日 (木)

北街道の唄

今日はギターのレッスン日で、先生のお宅へ伺いました。
先生と知り合ったのは昨年のことです。
静岡の鷹匠町にある『フォークテラス海風』へ友人と二人で行ったとき、女性ボーカルの伴奏をしているのを聴き、僕が話しかけたのがきっかけでした。

こうして先生との縁を結んでくれた『フォークテラス海風』は、森下よしひささんという地元のフォークシンガーが開いているお店でした。
・・・でした・・・と過去形にしたのは、森下さんの病気のため昨年の11月に閉店してしまったからです。

このお店に初めて入ったとき、誰でもリクエストすれば歌ってもらえるものだと思い込んでいた僕は、「是非聴かせて下さい!」とお願いしたのです。
その日がライブステージの日ではなかったにもかかわらず、森下さんはニコニコしながら、「いいですよ!」と快く歌ってくれました。しかも何曲も・・・初めての図々しい客に嫌な顔ひとつせず・・・。

本日、練習を始める前に、「残念ながら、森下さんがお亡くなりになりました。」との知らせを聞きました。そして、それを伝える先生から深い悲しみを感じました。“同士”を失うということは本当に辛いことです。
しかし、森下さんは『北街道の唄』という名曲を残しました。

この曲は、地元の情報誌の依頼を受けて作ったものだそうです。
そして、闘病中だった森下さんを元気付けようと、先生たち音楽仲間が立ち上げたのが『北街道の唄PROJECT』です。
メンバーは、今でもライブを開いたりCDの販売も行ないながら、この曲を広める活動を行なっているようです。僕も何かお手伝いできればと思っているところです。

      十句観音経(水仙図)

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2012年2月 7日 (火)

写真

静岡は2日間本格的な雨が降りました。久しぶりです。
友人は花暦を見ながら、「今年は花の時期が全て遅れている。」と嘆いていました。きっと寒さだけではなく、雨が少なく乾燥が続いたせいもあるのでしょうね。木々や花々も、やっと一息ついていることでしょう。

先日の日曜日に、友人のMご夫妻が訪ねてくれました。
ご主人は写真を撮ります。しかもその腕前は“プロも裸足で・・・”というほどなのです。以前案内をいただいたグループ展に足を運び、そこに飾られていた作品を見てから、僕たちはMさんの作品のファンになったのです。

写真には、写してから作品に仕上げるまで様々なテクニックがあるのでしょうが、そうした技術的なこともさることながら、結局、何をどう切取るかという“切取る感性”がものを言うのではないかと、素人ながら思ったりします。
僕がMさんの写真を気に入っている所もそこなのです。なにげない街の風景の切取り方に独特の個性を感じます。
例えば、古い清水港を撮っても、ちっともダサくならない・・・「おっ、これってどこの港だい?」と思わせるような垢抜けたセンスがあるのですね。

写真といえば、僕が最初に感動したのは土門拳の『室生寺』でした。それまでの写真の概念を覆すような作品に驚きました。
そして、入江泰吉の“大和路の風景”も美しく大好きでしたが、これらの写真に出会った時期は亀井勝一郎や小林秀雄を一所懸命読んでおり、奈良に強い憧れを持っていたので、きっとその影響だったろうと思います。
だからそのころは見るだけで、自分で撮ろうなんて思ってもいなかったのです。

ところが最近、乃里子さんの作品を記録する目的だけで持っていたカメラを、下手くそながら外に向けるようになりました。
先述のMさんや沼津のTさん、そしてこのブログにも度々登場するissieさんなど、周りには良い先生が沢山いるので、これから少しずつ教わって修行をしようと思っているのです。

さて、今日は「夕日」の作品です。
ギャラリーの玄関を出ると、時々西の空に綺麗な夕焼けが見えます。

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2012年2月 5日 (日)

野暮用が重なって、春が来たのを忘れていました。

一昨日の「節分」の夜、“豆まき”だけはしたのですが・・・

200723            (毎日の般若心経「豆まき図」)

「鬼はそと~!」と豆をまき、邪気を祓って一年の無病息災を願う行事は、わが家でも子供たちが小さい頃から欠かさず続けています。
元来、家長たる父親が豆を撒くはずですが、なぜか毎年鬼の役でしたねぇ。二人になってからは、お互いに豆をぶつけ合っていますが・・・。

「鬼」といえば、わが国の深層文化の一つです。
日本人であれば、子供の頃から「鬼ごっこ」だの「鬼に金棒」などの言葉や、「桃太郎」などの物語から、見たこともないその存在を意識し、恐ろしいイメージを膨らませながら育ってきたはずです。
かといって、「鬼」に対して“負”のイメージだけが形成されたわけではありませんね。例えば、「仕事の鬼」とか「鬼才」などと用いる場合は、何だか頼りになる存在という感じがしますし、「鬼の目にも涙」なんて“哀愁”を感じたりしませんか?

鬼にかかわらず、こうした異形の物語は他にも沢山ありますが、エース格はやはり「鬼」でしょうね。
「暗・陰」の部分が多かった時代の人々は、こうしたものに“恐れ”と“畏れ”を感じて生活していたわけですが、「明・陽」の時代の現代人は特に“畏れ”を忘れた傲慢な人間になってしまいましたねぇ。

さて、豆まきには「春を呼び込むために冬=鬼を追い出す」という意味もあるそうです。春も、もうそこまで来てますねぇ・・・。

      鬼の念佛(大津絵より)Dsc04246

2012年2月 3日 (金)

あおもじ

温暖の地静岡に住んでいて、「寒い!」なんていうと叱られるかもしれませんが、この頃は静岡でも寒いというより“冷たい”という表現の方が適しているような毎日です。

「こんな時は運動にかぎる!」・・・ということで、お店を開く前に表具屋さんまで歩いて行くことにしました。
裏打ちの出来上がった作品を小脇に抱え、帰る途中の花屋さんで「あおもじ(青文字)」という珍しい植物の枝を見つけ、1本120円也の枝を2本買って帰りました。

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「あおもじ」ってご存知でしたか?僕は初めて知りました。
早速調べてみると、クスノキ科の植物で中国地方以南に生える落葉樹です。上の写真の小さな蕾の一つ一つに3~4個の花が内包されていて、黄緑の小花を集団で咲かせるそうです。きっときれいでしょうねぇ、見てみたいものです。

この花は早春に開花するので、春を告げる花なんだそうです。
各地で大変な雪の被害が出ていますが、もう少しの辛抱です。確実に春はやってきていますから・・・。

さて今日は、先日ここでも紹介した赤大根「紅化粧」の作品です。やっと仕上がりましたので見てください。

       紅化粧と椿花

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2012年2月 1日 (水)

2月の開廊日と個展日程

<2月の開廊日> 

   3日(金)・ 4日(土)・ 5日(日)

  10日(金)  土・日はお休みさせていただきます。

  17日(金)・18日(土)・19日(日)

  24日(金)・25日(土)・26日(日)

  

<2月の個展とサイン会>

 名古屋高島屋  (個展日程 1月25日~2月7日)
            サイン会 2月4日(土)
 14:00~16:0

  岐阜高島屋     (個展日程 1月25日~2月7日)
              サイン会 2月5日(日)
 14:00~16:00

 京都大丸     (個展日程 2月15日~2月28日)
              サイン会 2月25日(日) 14:00~16:00

  大阪高島屋      (個展日程 2月15日~2月28日)
              サイン会 2月26日(日)
 14:00~16:00

        薔薇

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2012年1月31日 (火)

ショパンの手

近くのマーケットが新装開店ということで、散歩がてら見物に行ったところ、長蛇の列!圧倒されて帰る途中に写した今朝の富士山です。

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先日ギターの練習の折、「左手の小指が5・6弦にとどきません・・・」と泣き言をいったら、「青木さん、僕の小指を見てください。あなたよりずっと短いでしょう・・・!」と、先生にたしなめられました。
確かに僕の方が長い・・・のだけれども、ヘボは色々言い訳を考えるのです。

今、中村紘子著『ピアニストという蛮族がいる』という本を読んでいます。これはもう20年も前に出版された本ですが、文藝春秋の読者賞をとったほど面白い内容で、「ちょっとだけ・・・」とページを開いたら止らなくなりました。

読み進むうち、次のような記述を見つけました。

「ところで私は、ショパンの左手を手首の上まで石膏で型どったものを持っている。昔、ワルシャワのショパン協会で記念に貰った物なのだが、それを見ると彼の手が女性のものと見紛うばかりに細く小さく華奢であるのに驚かされる。どちらかといえば小さい私の手より更に小ぶりで、とてもピアニストの手であるとは思えないほどである。
しかしショパンは、この華奢で繊細な手や指を使って、それまでのピアニストたちの成しとげなかった全く新しい独創性に満ちたピアノ演奏技術を誕生させた。」

そして巻末に、ショパンの実物大の手の写真が折り込まれています。
ピアニストの手といえば、その優雅な装いとは対照的に節くれだったものだとばかり思っていましたが、ショパンの手のナンと華奢なことか!びっくりしました。
ためしに、小柄な乃里子さんの手を重ね合わせてみたら、ショパンの方が小さいのです・・・!

ショパンはこの短い指で浪漫派のピアノ技法を確立したんだ・・・。
ウ~ム!次回のレッスンから他の言い訳を考えなくちゃあならないな~・・・。

        薔薇

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2012年1月30日 (月)

鯰?

夕方、近くの「ジャスコ」の屋上から見た富士山です。
雲で「宝永山」が隠れています。

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先日グラリと揺れたので、すぐにテレビをつけてみると、震源地は富士山の東部・富士五湖でした。震度5弱と、中々大きな地震でした。

最近、富士山の周りで地震が頻発したり、地下水が異常に噴出したりしているので、地元では“もうすぐ噴火するのではないか?”と、まことしやかに噂が広がっており、ローカルテレビでも特集を組んだりしています。
専門家も意見の分かれるところであり、とにかく「備えあれば憂いなし」とばかりに、噴火を想定した防災演習を実施したところ、静岡・山梨の参加自治体はナンと昨年の6倍に達したそうです。3・11もあったし、やっぱりみんな心配なんだなぁ・・・。

宝永の大噴火から300年以上経っているけれど、れっきとした“活火山”だから、考えてみればいつ噴火してもおかしくないんですね。
清水から見ると右側に「宝永山」がぷっくり出ていて、それを僕たちは当たり前の姿だと思い日々眺めていますが、噴火前を知っていた江戸時代の人々は、その無残に変わった姿を見て、きっと泣きたいほどガッカリしただろうなと想像します。

でも、富士山も何万年も生きているのだから、ちょっとは姿を変えて当たり前か・・・、人間なんてたった30年前の写真を見て、変わり果てた姿に愕然としているのだから・・・。

さて、宝永地震や安政地震後に身を護る“護符”として「鯰絵」が沢山描かれたということですから、今日は安全を願って「鯰」の絵を載せましょう。

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