2016年9月30日 (金)

金銀木犀

ここ数日の真夏のぶり返しのような蒸し暑さにやられていた僕は、嘘のような今日の涼しさに救われたような気持ちになりました。

玄関脇にある銀木犀が、白い花を沢山付けていたことに今まで気付きもしなかったのに、爽やかな今朝の空気の中で「おやっ、咲いてるぞ!」と初めて見つけ、その可愛い花を愛で、匂いを楽しむ余裕をさえ持つことができたのです。まさに「心一つの置きどころ」ですね。

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わが家は例年金木犀の方が早く咲くのに、今年に限って逆になりました。
県立美術館へ行った帰りに立ち寄ってくださったT夫妻のお話では、美術館の周りの金木犀の木々は一杯花を咲かせており、辺り一面を甘い匂いが包んでいるということでした。

街にこの花の匂いが立ち込めてくると、フッと「ぎゃらりぃ金木犀」を思い出してくださるのか、今日は閉店までお客さまが途切れることなくおいでになり、銀木犀を眺めつつお話が弾んだ一日でした。

      金木犀銀木犀

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2016年9月27日 (火)

10月開廊日のお知らせ

10月の開廊日は以下のようになりますので、よろしくお願いします。

〈10月の開廊日〉

 7日(金)・ 8日(土)・ 9日(日) 

14日(金)・15日(土)・16日(日)

21日(金)・22日(土)・23日(日)

28日(金)・29日(土)・30日(日)

このところ忙しい日々が続いていたのですが、今日は一日空いたので友人のお誘いで島田まで遊びに行って来ました。
お昼には、菜飯田楽が看板メニューの「よし善」というお店で郷土料理をいただき、そのあとは「アルム」という自家焙煎の珈琲店に案内してもらいました。どちらも是非一度行きたいと思っていたお店だったので、願いが叶いとても満足しました。

色々とおしゃべりをした後、島田市博物館で「北川民次展」をやっているというので訪ねましたが、版画の他に油彩画は2点しか展示されておらず、少々ガッカリしました。でも、県立美術館の移動美術展ということで”観覧無料”なので文句は言えません。

博物館を出てから久しぶりに「蓬莱橋」まで行き、渡橋料100円を払ってブラブラと歩き始めました。

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今まで何度か来ていても対岸まで渡りきったことはありません。何しろギネスに”世界一長い木造橋”と登録されているくらいですから、いつも途中で引き返していたわけです。
ところが今回は意を決して897.4mを渡りきりました!
頑張れば良いことがあるもので、対岸にいた地域ボランティアのおじさんから色々と面白い話を聞くことができたのです。
例えば・・・「この橋は名前のとおりとても縁起のいい橋で、あなたが渡った橋の長さは897.4m、すなわち ヤクナシ=厄無し です。渡り切って厄が落ちましたよ!おめでとう!」・・・何だか嬉しくなるじゃあありませんか。

ということで、中々愉快な一日でした。

      扇面「林檎図」

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2016年9月26日 (月)

8年目です

ここ清水の地に画廊を開いて丸7年。そして今日から八年目が始まりました。
今朝起きて窓から彼方を眺めると、初秋の富士が美しい姿を現してくれており、とても気分の良い八年目のスタートになりました。

吹く風を心地よく感じ、次第に空が高くなるこの季節、街に金木犀の花の香が漂い始めます。
開廊した年の9月25日は、ギャラリーに金木犀の香が満ち満ちていましたが、今年はまだ匂ってきませんね・・・でも、木のそばへ寄って眺めてみると、ふくらんだ蕾を一杯付けていました。もうすぐですよ!

先日近くの本屋さんに行きましたら、来年のカレンダーがズラリと並べられていましたが・・・当ギャラリーにもようやく「2017年 青木乃里子カレンダー」が届きました。

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ご予約いただいている方々には案内の葉書を送らせていただきますが、準備の都合で10月3日以降の引渡しになります。よろしくお願いします。

さて、僕にとって秋は一年中で一番忙しい季節です。
「卓上カレンダー」の絵柄を選んだり、「小画集」をまとめたり、それに加えて今年は、今まで描き溜めた「延命十句観音経」の作品集を作ることも計画しているのです。
しかし、下の絵の狐たちのように、「楽者楽也」とばかりについつい好きな音楽を楽しんでしまうので、中々仕事がはかどりません。どれも疎かにならぬように頑張ろうと思っています(^^)

     扇面「玩具図」

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2016年8月31日 (水)

9月開廊日のお知らせ

9月の開廊日は以下のようになりますので、よろしくお願いします。

〈9月の開廊日〉

 2日(金)・ 3日(土)・ 4日(日) 

 9日(金)・10日(土)・11日(日)

16日(金)・ 休み(土)・18日(日)

23日(金)・24日(土)・25日(日)

30日(金)


ここのところ乃里子さんは、扇面画を毎日のように描いています。

扇面画といえば、花鳥風月・風俗・物語・静物等々、平安時代より今まで描かれ続けてきた日本絵画の一分野です。
矩形の画面とは違い、扇形に制約された画面なので、描く対象や構図が限られて描きにくいのではないかと思うのですが、そうした規格の中での表現に逆に面白みがあるのだそうです。

なるほど・・・そう言われてみれば、長い歴史の中でも延々と廃れず続いてきているわけだし、わが国のみならずジャポニズムの影響を受けたドガやピサロなどの印象派の画家達も、盛んに扇面に描いていますねぇ・・・

絵の世界に限らず、人間は完全な自由の中よりも、物理的・精神的制約の中での方が素晴らしいものを生み出してきましたからねぇ・・・と、納得したところで、今日から数点「扇面画」を載せますのでご覧ください。

       鬼灯図

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2016年8月29日 (月)

諏訪 ハーモ美術館

諏訪湖畔のもう一つの素朴絵美術館は、「ハーモ美術館」です。

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(このエントランスロビーにあるダリの作品『時のプロフィール』は、美術館の方の許可を得て写させていただいたものです)

この美術館の存在を、今回の旅を企てるまで僕は知らなかったのですから、とてもアンリ・ルソーのファンなどと公言できませんね・・・というのも、訪ねてみるとルソーの絵が8点も展示されていたのです。
それがどれくらい凄いことかといえば、現存するルソーの作品は世界中に300点ほどしかないのですからお分かりでしょう!・・・しかもそれらの作品の多くは、世界の名だたる美術館に収蔵されているものが多く、わが国でいえば資金力の豊富そうな「ポーラ美術館」のコレクションなどが有名ですから・・・それらに伍してのこれだけのコレクションはとても立派だと思います。ただただ「ルソーが好き!」という情熱が伝わってきましたね。

ルソーの作品の中では、特に『花』が印象に残りました。
幻想的な風景画や人物画が多い中で、花の絵はとても珍しいと思います。しかも、ミモザとマーガレットをガラスのコップに挿したその作品は、ルソーの絵にしては不思議なところが無く、構図のバランスもとれており、「こんな絵も描くのか!」という軽い驚きを持った絵でした。

他には、75歳から絵を描き始め100歳をこえるまで制作したといわれるグランマ・モーゼスの子どものような楽しい風景画や、庭師をやりながら絵を描いたアンドレ・ボーシャンの清々しい花の絵などが展示されていて、ルソー以外にも沢山の素朴絵を楽しむことができました。

さて、「納涼展」以降長い夏休みをいただき、こうして県内外の美術館を巡ったりしながら、たっぷり充電させていただきました。
再び活力が沸いてきたところで、今週からいつものように開廊させていただきます。まだまだ暑さは厳しいですが、どうぞ遊びにいらしてください。

       ブルーベリー

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2016年8月27日 (土)

諏訪 原田泰治美術館

素朴絵が大好きだということは以前もここに書きましたが、諏訪湖畔にはそんな僕の心を躍らせてくれる美術館が二つあります。

まずは「原田泰治美術館」。
原田泰治の絵を”素朴絵”として分類していいものなのかどうか、ということについては異論もあろうかと思いますが、僕の中では代表的な素朴絵画家なのです。


多分ほとんどの人が、一度は彼の絵を目にし、彼の絵本や画集を手に取ったことがあると思うのですが、どうでしょうか?
僕が初めて原田泰治と出会ったのは、『原田泰治の世界 ふるさとの詩』という画集でした。これは、日本の代表的な童謡・唱歌の世界を、彼の独特な田舎の風景の中に描くというものでしたが、わが家の子どもたちが幼い頃は何度もこの本を開いて、下手な歌を歌ってやったものです。

原田泰治の描く風景画には、日本人の誰もに「郷愁」という感情を抱かせる作用がありますが、これは不思議なことです!
彼の絵の中には必ず人物が登場します。ところが、その人たちの表情(目も鼻も口も)はどれも描かれていないのです。描かれてはいないのですが、人物たちの風景に溶け込んだ動作やかかわりの中で、見る者は容易に想像できるのです。これもとても不思議です!

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僕達が訪れたときには、「切手にひろがる心の風景Ⅰ」という企画展が開かれていましたが、それは原田泰治が今まで描き続けてきた「ふるさとの心の風景」シリーズ10集の内の1~3集の展示でした。やはり原画は素晴らしい!絵本や画集で見る何倍もの感動があります。
年が明ければこの企画展の第二弾が開かれるようです。是非もう一度行きたいと思っています。

       カーネーション

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2016年8月25日 (木)

諏訪 北澤美術館

オリンピックも終わり、落ち着かなかった僕の生活も、ようやく元のペースに戻りました。

戻ったところで前回の続きですが・・・八ヶ岳を後にして、二日目は諏訪湖に廻りました。
諏訪湖と言っても、湖を見に行ったわけでも諏訪大社にお参りに行ったわけでもなく、湖畔に点在する美術館をハシゴする目的で訪ねたのです。

まずは「SUWAガラスの里美術館」です。
ここでは「現代ガラス作家展」が開催されており、国内外の今を代表するガラス作家の作品が展示されていました。ガラスといっても、想像を超える技術と多様な表現方法(中にはガラスのドレスも!)にとても驚かされました。
体験工房やガラスショップを併設するこの施設は、元々は「北澤美術館」の新館として建てられたものなので、次には本家を訪ねることにしました。

「北沢美術館」といえば、アール・ヌーヴォーのガラスコレクションと共に、日本画のコレクションも充実しているので、僕にとっては一石二鳥です。

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一階の企画展は、『ガレの花園』と題して、エミール・ガレがこよなく愛した花々をモチーフにした作品を展示していました。
薔薇やカトレアやひなげしや百合・・・そして菊や紫陽花など日本の花も作品に取り入れており、これだけの数のガレの名品を見られたことに大いに感激したしだいです。
ドーム兄弟やラリックなどの作品もありましたが、ガレのものは、やはり発想の豊かさや表現力において抜きん出ていますね。

二階の日本画の展示は『文化勲章受賞作家展』という企画で、この美術館が所蔵する19名の受賞作家の絵を前・後期に分けて紹介するというものです。
どれも一流の作品ばかりで堪能しましたが、中でも山口華楊の「白狐」は素晴らしかった!この絵が見られただけでも来た甲斐があったと思ったほどでした。

この展示では、作品と共に制作に対する作家の姿勢も紹介されていましたが、その中の山口蓬春の言葉に、乃里子さんはいたく感心している様子でしたので、ここに載せておきましょう。

・・・このようにして最初は「観たまま」の写生、次いで「感じたまま」の写生が、それから、さらに進んで、「知ったまま」の写生に至るのであるが、一つの写生が、この観たまま、感じたまま、知ったままを一つの写生の中に包括することができるようになれば、その写生は立派な写生であり、このような写生によって初めて立派なタブロウが創作されることになるのである・・・

残念ながら、僕にはボンヤリとしか理解できませんでしたが・・・次は大好きなアンリ・ルソーの絵を見ることができると思うと、ワクワクしながら会場を後にしました。

       カサブランカ

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2016年8月20日 (土)

小野リサ ボサノヴァ・ナイト

今回の日本選手の頑張りは大したものですね~!勿論リオ・オリンピックのことですよ!テレビの画面を通して、連日感動をもらっています。

先ほども400メートルリレー決勝で2着の銀メダルというニュース!嬉しさを超えて唖然としてしまいました。
確かにオリンピックの花形は陸上のトラック競技ですが、考えてみれば、そのトラック競技での日本人の銀メダル獲得は、1928年アムステルダム大会の人見絹枝さん以来ですからねぇ・・・すでに伝説の中の出来事ですよ・・・それ以来、世界は遠いものだったのですが、これによって4年後の東京五輪がグッと近づいてきた感じを持ちましたね。

・・・ということで、連日テレビにかじりついているこの頃ですが・・・昨日は久しぶりにNさんが見えたので、昼食を一緒にしたり、「芹沢銈介美術館」の『書物のよそおい展』を見に行ったり・・・外に出て楽しい時を過しました。

久しぶりに会うと、その間のお互いの情報交換をするのが常ですが、絵画や音楽の嗜好が似かよっているので、たいがい「どこの美術館でどんな展覧会を見てきた」だの、「だれそれのライブを聴いてきた」だの、という話になります。
いつもは、行動的なNさんの話を聞くほうが多いのですが、今回は、僕が八ヶ岳で聴いた「小野リサコンサート」の話題を出して、大いに羨ましがらせたのです(^^)

「八ヶ岳高原音楽堂」は、林の中に佇む木造六角形の建物で、周りの環境に調和したとても素敵なホールです。
大きなガラス壁の向うに見える大自然をバックにしたステージに、黒いドレス姿の小野リサが登場し、ピアノとフルートの伴奏の中でギターを弾きつつ『黄昏のビギン』を歌いはじめました。

一部はCD「ジャポンシリーズ」の中の日本の曲が中心でしたが、二部に入ると本格的なボサノヴァ曲となり、アントニオ・カルロス・ジョビンの「ウェーブ」やオスカー・カストロ・ネヴィスのメドレーなどを歌い、そして演奏し、まさに水を得た魚の如く生き生きとしたステージでした。
第二の故国であろうブラジルで、今将に行われているオリンピックの話題を織り交ぜながらのMCも、とても楽しいものでした。

はじめは、ステージ後方のガラス壁の向うにはっきり見えていた木々の緑が、薄闇の中で次第にシルエットになってゆき、いつのまにか闇に包まれてゆく・・・時の移ろいと共に変化してゆくそのシチュエーションも効果的でした。

「このところCDを聴かない日は無い」というくらいNさんも大の小野リサファンです。来年の夏はご一緒できればいいな、と思ったものでした。

       カサブランカと薔薇

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2016年8月17日 (水)

井津建郎さんの写真展

「納涼展」」以降、お盆をはさんでゆっくりさせていただきました。

11日には、半年も前からチケットを取って楽しみにしていた『小野リサ ボサノヴァ・ナイト』を聴きに、「八ヶ岳高原音楽堂」まで行ってきました。

お盆の帰省ラッシュで道路の混雑が心配でしたが、あまり渋滞も無く、予定通り最初の目的地である「清里フォトアートミュージアム」に到着しました。
実は、出発前に友人のM夫妻から「今、『K
MoPA』でやっている井津建郎の個展がとっても素晴らしいよ!」と薦められていたので、ついでに立ち寄ったのです。

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友人の言葉どおり、「インド ー 光のもとへ」と題された展覧会は、どの作品も深く心に沁みてくる感動的な写真ばかりでした。
モノクロ写真はカラーに比較して説明の量が少ないため、見る者の想像力や思考力に訴えかけてくる効果が強くなります。従って、人によって印象の度合いが異なり、心の動きも違ってくるわけですが、M夫人などは相当感激した様子で「涙が止まらなかった・・・!」と言っていたほどです。

こうした感動は、写真の見事さもさることながら、”祈り”とか”死”というテーマが持つ力と、その写真に付けられた井津氏の淡々とした文章が醸す力とが混ざり合い、もたらされる効果だろうと思いました。
それに、何といっても、インドの長く深い祈りの文化から生れたであろう人々の哲学的な表情は、とにかくインパクトが大きいですね!
寄り道してよかったと思っています。

この展覧会は10月10日までやっています。

       大日如来

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2016年8月 7日 (日)

「納涼展」おわりました

「納涼展」、無事おわりました。有難うございました。

この展覧会を企画した頃から、乃里子さんは日頃描くことの無い扇子や団扇を毎日手にとって、実に楽しそうに描きすすめていました。
そして、描き溜めたそれらを展示し、沢山の方々に見ていただき、楽しんでいただいて、本当に充実した四日間でした。


暑い中お運びいただいた皆さんに、心から感謝申し上げます。

      団扇「ダリアと人形図」

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      団扇「葡萄図」

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      扇子「青薔薇図」

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      扇子「大山蓮華図」

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