2014年11月26日 (水)

群馬の旅

上越新幹線に乗ったのは初めてです。
二階建の車輌で少しウキウキしましたが、高崎までの乗車時間なんて短いもので、車窓からの景色を楽しむ間もなく到着しました。

駅には学生時代の友人Sが迎えに来てくれており、旧交を温めながら高崎周辺の名所旧跡を案内してくれました。

まずは、高いところから高崎の町を見ようと”高崎観音”へ・・・紅葉の盛りはちょっとすぎていましたが、白衣の大観音が慈しみ深い眼差しで迎えてくれました。それもそのはず、ここは真言宗の寺「慈眼院」です。

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Sは長らく企業戦士として流通業界で働いてきました。ですから、当然大学では経済学専攻ですが昔から歴史好きで、退職後は趣味として歴史を学んだ様子がうかがわれました。
特に郷土史には詳しく、
甘楽町にある織田氏七代の墓や、国指定の大名庭園「楽山園」、養蚕農家群の歴史的町並み、武家屋敷跡などを案内しながら、上州弁で語る彼の口調は熱を帯びて、学生時代の顔に戻ったようでした。

せっかく世界遺産になったのだからと、次に「富岡製糸場」を訪ねましたが、以前は人影もまばらだったという友の言葉が信じられないような大盛況ぶりでした。そういえば、僕の地元清水の”三保の松原”も同じような現象がおきましたから、”世界遺産”の効能たるや、さすが!と言わざるを得ません。

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重要文化財の建物群をボランティアガイドの案内で見て回り、明治の人々の殖産興業への意欲の強さに思いを馳せながら、一日目の群馬の旅を終えました。
その夜は呑めない酒を飲み、時間を忘れて友と語らったのは言うまでもありません。

       秋明菊

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2014年11月25日 (火)

桐生のパン屋さん

自宅を改装しギャラリーをつくる時、設計をお願いした「自由工房」の建築家Ishidaさんから、「先日、古い町並みの研究で桐生市に行ってきたのですが、立ち寄ったレンガ造りのパン屋さんに乃里子さんの絵が飾られていましたよ!」・・・と聞いたのが5年前のこと・・・。

行ってみたいと思いながら、そのことはそれきり忘れていたのですが、今回機会があって群馬の美術館を巡る事になり、桐生市の「大川美術館」を訪ねるならば、ついでにあの時聞いたパン屋さんに立ち寄ってみようと、思い出して行ってきたわけです。

桐生といえば、言わずと知れた伝統的な”織物”の町で、この度世界遺産に登録された「富岡製糸場」と共に近代産業を担ってきた町です。従って、100年前に活躍した煉瓦造りでノコギリ屋根の紡績工場の建物が、今でも町に残っているのです。
その中の一棟を利用して造られた素敵なお店、まさに時代の趣を感じさせるベーカリーカフェが佇んでいました。その名も「レンガ」・・・地元は勿論、県内にも広く知られたパン屋さんです。

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「さ~て、どんな絵が飾られているのかな?」と楽しみにしながら入ってみれば、店内は噂どおりの大盛況!人をよけながら広い壁面を隈なく見ていきましたが、東山魁夷の版画はあるものの、乃里子さんの絵は見当たりません。
「せっかく来たのに残念!」と思いながら表に出ると、隣に「恋瓦(れんが)」という蕎麦屋さんがありました。もしや・・・と思い、庭に入って店の中をのぞいて見れば・・・ありました!ガラス越しに薔薇の絵が見えたのです。

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せっかくだから記念に写真を一枚撮りたいと、お店の方に頼んで店内に入れていただいたら、なんと!「薔薇」の他に「カサブランカ」や「南天」、奥の部屋には大きな「ミモザ」の作品までありました。

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予期せぬ作家の来訪に、びっくりして出てきたオーナー夫妻に聞けば・・・隣にあった築90年の古民家を買い取り、今年から蕎麦屋を始め、その際、ベーカリーに飾ってあった乃里子さんの絵も、こちらに移したという事でした。

突然の訪問にも拘らず、とても歓迎していただきました。
オーナー夫妻との短い交流の中で、ご夫妻とも絵画がとても好きなこと、青木乃里子の絵は自宅や他の店にも数点飾っていること、地域の文化向上に取り組み、桐生の町興しに力を入れていること、などのお話しを聞き、楽しいひと時を過すことができました。

桐生は、今回の”美術館探訪の旅”の最後の訪問地でした。
明日からは初日に遡って、この旅の感動をお知らせしたいと思います。

      薔薇(窓から見えた薔薇です)

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2014年11月20日 (木)

群馬へ

週末から、安中市に住む友人に会いに出かけます。
勿論、旧友に会うことが第一の目的ですが、桐生市にある「大川美術館」と、渋川市の「ハラ ミュージアム アーク」、群馬県にある二つの個性的な美術館を訪ねることが、もう一つの目的なのです。

実は、両方の美術館とも僕はその存在を知らなかったのです。
大川美術館」について言えば、以前友人のN氏から「松本俊介の作品を多く所蔵しており、とても見応えのある美術館ですよ」と紹介を受けて、夏頃に一緒に行く計画を立てていたのですが、事情があってお流れになっていたのです。

ハラ ミュージアム アーク」は、品川にある「原美術館」の別館です。
本館へは、東京に出かけたときに何度か足を運びましたが、群馬の別館については、つい最近ギャラリー”エディション・シミズ”のManoさんに薦められたばかりなのです。
1950年以降の現代アートと東洋古美術の展示室を併せ持っている興味深い美術館のようです。

久しぶりの”美術館探訪”となります。とても楽しみです。
というわけで、この土・日の両日はギャラリーをお休みにさせていただきます。

       椿一輪

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2014年11月 9日 (日)

2015年版 新作暦二種

前々からこの時期になると、「”手描きカレンダー”を作りたい!」と言っていた乃里子さんですが、今年はあるきっかけがあって、その長年の思いを実現させることができました。

さて、そうなると何をテーマに描くのかな?と思っていたら、やはり一つは尊敬する「良寛さま」でした。
大好きな良寛の歌の中から、内容的に各月に合うものを十二首選び、イメージする絵を副えて作りました。

たとえば1月は・・・「あめがした のどけき御代のはじめとて 今日を祝はぬ人はあらじな」の歌に、「日の出富士」の絵を描く・・・というふうにです。

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12枚揃うとこのようになります。

Photo
Resized_3
二つ目が「花の顔」です。
ただ花の姿を描くのではなく、各月を代表する花を、クローズアップした”表情”で描きました。
たとえば2月は「ツバキ」・・・

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12枚揃うとこのようになります。

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なるべく”手作り”の風合いを大切にして紙も選びました。
大きさは<B5>サイズです。
仕様は額に入れるスタイルにしました。B5額に入れるとマットも要らず、このように飾れます。

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また他の月の暦も全部額裏に納まるので、コンパクトに利用いただけると思います。

お値段は、12枚セットで1,500円(送料別)です。
額付きの場合は3,500円になります。

お申し込み方法は、下記の電話かメールでお願いします。

電 話:054-346-6444

メール:maruhana-srz@moon.tnc.ne.jp

2014年11月 6日 (木)

昨日・・・

昨日、久しぶりに焼津のMさんのお宅を訪ねましたら、新しいキルト作品の制作中でした。

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「キルトってこうして作るのか・・・随分手間がかかるんだな~!」と感心しながら見せていただきましたが、こういう絵柄を見ると「もうクリスマスか!」と一年の早さを改めて実感します。

吹き抜けの壁に掛けてあるキルト作品も代わっていました。

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聞けば、以前のアメリカの旅でヒューストンに立ち寄ったとき、彼の地で購入した1930年頃のものだそうです。
こうしたキルトはヨーロッパで生まれ、清教徒の移民にともなってアメリカで発展したそうですが、わが国に伝わったのは近年になってからのようですね。そういえば、日本にも”刺子”という伝統的な技法がありますが、あまり共通性はないのかな?

帰宅してから、友人のギャラリー〈artspace Edition Shimizu〉を訪ねました。いつも開廊日が重なるので、無理をいって平日に見せてもらうのです。

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先週から始まった『8人の写真術展』は、僕の想像していた以上の素晴らしい内容で、8人それぞれの個性が表出されながらも、一つの空間の中に融合しており、とても自然に展示されていました。
とにかく一見の価値あり!静岡じゃあ中々見られない写真展ですよ。
会期は、今月の23日までの土曜・日曜です。そうそう8日にはギャラリートークもあるそうです。

       夕暮れ

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2014年11月 5日 (水)

美少女の・・・

一昨日のこと・・・「今日は文化の日でもあるし、県立美術館にでも行こうかな~」なんて思い立って、企画展示の『美少女の美術史』を見てきました。

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最近、気になる美術展があっても、展示期間の終わり頃になって行く場合が多く、今回のものも9月から始まっているのに今になってしまいました。
忙しいということもありますが、気になってはいても”すぐにも見たい!”と思うものが少ないからかもしれません。

今回のこの企画も、アニメや漫画やフィギュアの展示が多いようなので、ちょっと”おたく”で”マニアック”な人達の好みそうなものだろうな、と思いながら気持ちが遠のいていたのは確かです。
案の定、行ってみればいつもはこの場所ではあまり見かけない人達・・・例えば、可愛いフリルのついたブラウスやスカートに身を包んだ少女たちの集団とか、テレビで見る”アキバ系”と称される雰囲気の男の子たちとか・・・の姿もありましたね。

しかし、Mrや村上隆の現代アート、マニエリスムのドールやフィギュアだけでなく、展示の幅は勿論もっと広くて、橋本明治の「荘園」や丹羽阿樹子の「遠矢」など20世紀前半の日本画の名作もあったし、面白いところでは美少女を描いた”月桂冠のポスター”のシリーズ、四谷シモンの少女ドールなどもあり、けっこう楽しめました。

解説を読む中に、「巫女が象徴するように、少女は精神的・超越的な世界と日常的・現世的な世界を結び付ける媒介的役割をになってきた・・・」というくだりがありましたが、時代を追って展示されている作品をながめていくと、この言葉が説得力のあるものに思えてきました。

それよりなにより、今回の展覧会での一番の収穫は、以前にこのブログでも紹介した”長谷川利行の「少女」”の作品が展示されていたことです。
他の作品とは異質なオーラを放つ絵の前で、僕は長い時間立止まって見入っていました。まさかここで本物に出会えるとは思ってもいなかったので、これだけでも収穫があったと、とても得した気持ちになりました。

さてさて、今宵は「後の十三夜」・・・皆さんご存知でしたか?171年ぶりの美しい月が出てますよ!

        秋櫻

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2014年10月30日 (木)

11月開廊日のお知らせ

<11月の開廊日>

10/31(金)・ 1日(土)・ 2日(日)  5周年記念展

 7日(金)・ 8日(土)・ 9日(日) 

14日(金)・15日(土)・16日(日)

21日(金) 22日(土)・23日(日)はお休み》

28日(金)・29日(土)・30日(日)

いよいよ11月、霜月ですね。
冬ごもりの支度をする時期ということで、昔は「雪待月」とも言ったそうです。ロマンチックな名称ですが、雪の降らない静岡ではあまり実感の無い呼び名です。


さて、明日からの3日間で5周年記念展が終ります。
「延命十句観音経」の10枚綴りカード(B5サイズ)を新しく作りましたので、どんな出来なのかどうぞ見においでください。

      十句観音経(栗図)

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       彼岸花

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2014年10月27日 (月)

一週目が終りました

「5周年記念展」の一週目が終わり、少しホッとしながら事務処理をしています。

一人机を前に、いつも音楽を聴きながら仕事をしているのですが、窓外の金木犀も花を落とし秋も深まってきたので、今日は『THE LAST TIME I SAW PARIS』というシャンソンをカバーしたNicki Parrottのアルバムを聴いています。

Nicki Parrottといえば、喫茶「ブラウニー」のマスターから推薦されて以来、はまってしまったジャズボーカリストです。
その彼女が、ちょうど1週間前、静岡のライブハウス「LIFE TIME」に来演したので、友人と連れ立って聴きに行ってきましたが、それはまぁ素晴らしいステージでした!やはり”ナマ”は違いますね~!

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歌や演奏の魅力もさることながら、客を楽しませる術(勿論ビジュアルも含めてですが・・・)を心得ていて、文句のないパフォーマンスでした。
さらにピアノはJohn Di Martinoですから、何の不足もありません。そして、今回一緒に来たJacob Fischerというギタリストの超絶技巧には、口をアングリと開けて見入ってしまいました。
そのメンバーの真ん中に、金髪をゆらめかせてウッドベースを弾きながら歌うNicki Parrottがいるわけですから、何とも艶のあるステージでした。

・・・と、CDを聴いて思い出しながら仕事をしているので、中々はかどりません(*^.^*) 

       赤薔薇(小品)

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2014年10月24日 (金)

よろこび

午前中からお客様がとぎれることなく、「5周年記念展」初日が慌しく終わりました。

新作の展示は皆様にご好評をいただきましたが、とにかく壁掛カレンダーが無くなってしまったので、それを楽しみに来られたお客様には、大変申し訳ない気持ちになりました。

皆様とのお喋りも楽しいものでしたが、そうした中に”秋”を運んできてくださった方がいらっしゃったのでご紹介しましょう。

Kさんは「南アルプス乙女」という、僕が初めて聞く品種のミニ林檎とドングリを・・・

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「観賞用ですか?」と訪ねたら、「いいえ、勿論食べられます!」という答えでした。自宅の庭で作っているそうです。

Uさんは「さつまいものトリュフ風」という、これも初めて聞くお菓子を・・・

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居合わせた皆でいただきましたが、中にアーモンドを包みこみ、ココアと黄粉をまぶし、ほのかにブランデーの味がする、という大人っぽいものでした。手作りだそうです!

今日は一日中ギャラリーの中は”笑顔”と”話し声”に包まれていたような気がします。
そういえば、「5周年のプレゼント!」とMさんが持ってきてくださった『12の贈り物』というメッセージブックを読んでいると、その中に6番目の贈り物として次のような言葉がありました。

  「よろこび」
  あなたには、つきることのないよろこびの泉があります。
  わきあがるよろこびをうけとめたとき、
  あなたの心は、ますますのびやかにひろがり、
  あなたのひとみは、ますますかがやくでしょう。

何だか今日は僕もこんな気持ちでした。

       コスモス

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2014年10月23日 (木)

お待ちしています!

明日からの「5周年記念展」の飾り付けができましたのでご覧下さい。

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皆様のお出でをお待ちしています。

       かかさま

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«準備完了!

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