2020年2月22日 (土)

椿と言志録 その三

今日の言志録は「喜怒哀楽」について。

喜気は猶お春のごとし。心の本領なり。
怒気は猶お夏のごとし。心の変動なり。
哀気は猶お秋のごとし。心の収斂なり。
楽気は猶お冬のごとし。心の自得なり。
自得は又喜気の春に復す。

喜びは春のようなもので、これは心の本来の姿である。怒りは夏のようなもので心の変動した姿である。哀れみは秋のようなもので心のひき締った姿である。楽しみは冬のようなもので、心に自ら得る姿を示している。この自得の姿が、また喜びの春に復ってゆくのである。

・・・と言う意味ですが・・・
人には”喜・怒・哀・楽”の四つの情があり、常人ならば喜びや怒りが十のうち六か七であり、悲しみや楽しみは三か四である。このように喜怒の方が多いから、過りや失敗も喜びや怒りを起こした場合に多い。警戒しなければならない。
・・・と、佐藤一斎は四つの感情をあらわにすることを戒めています。

確かにそのとおりですが、近頃僕が自身に戒めていることはちょっと違います。
それは何かと言えば、、、こうした感情の表出は(周りを見ていても)歳を取るに従って確実に薄れてくるので、せめて表情の豊かな年寄になりたいと思っているのです。特に”喜”と”楽”については抑制せず素直に表現しようと努めています。

ということで、本日の「椿と言志録」です。

          椿
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2020年2月21日 (金)

椿と言志録 その二

今週のギャラリーは、季節柄「椿」の作品を色々と展示しました。
中でもこのジクレー版画は随分以前のもので、先日倉庫を片付けていたときに見つけて箱から出したものです。

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当時はあまり気に入らなかったものなのに、久しぶりに見ると何だか面白いので飾ってみようと思い立ちました。
お見えになるお客さまの反応を見ていても、今の作品とは描き方も色使いも大分変化しているにも拘らず、それが逆に新鮮な印象を与えるのか、存外好評で驚きました。
他にも新作の「椿」の小品や、桃の節句も近いので「お雛さま」の作品など展示していますので、どうぞ遊びにお出で下さい。

さて、前回に続き本日も”椿と言志録”の作品を見てください。

          椿
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2020年2月19日 (水)

椿と言志録

日曜日にお見えになったお客さまから、「月見町に青木さんの好きそうなアンティークカフェがあるよ!」と教えてもらったので、少し距離はあったけれどウォーキングを兼ねて行ってきました。

お店の名前は「びいどろ」。普通の民家をリフォームして、その家の奥さんが長年かかって蒐集した西洋アンティークの諸々を所狭しと飾っています。

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珈琲をたのむとデザートが付いてきます。オマケにしてはちょっと豪華なのでびっくり!
色々お話を伺いながらゆっくりと過ごし、帰り道は普段なら通らない裏道や路地を歩き、よそ様の庭の花を愛でながらぶらぶらと帰ってきました。水仙やミモザも咲いていましたが、やはりこの時期はどのお宅の庭も椿が主役です。

椿と言えば、乃里子さんは薔薇の次によく描くほど大好きな花ですが、今と違い昔描いたものには画面の中に好きな言葉を入れた作品が多かったですね。
例えば、よく書いていたのが佐藤一斎の『言志録』の中のこの一節。

巳むを得ざるに薄(せま)りて 而る後に諸(これ)を外に発する者は花なり

「準備万端ととのって、やむにやまれなくなって、蕾を破って外に咲き出すのが花である」という意味ですが、この言葉には甚く共感したようで、当時は本当によく書いていました。
14~5年前の作品だと思いますが、今日はその一枚を見てください。

          椿
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2020年2月17日 (月)

三上芳朗展

以前も紹介したことがあると思いますが、わが家の近くに「ふるさと」という美味しいお蕎麦屋さんがあります。
僕たちは昔からそこに通っていますが、そこのご主人の三上さんは大変な趣味人で、若い頃はフラメンコギターを極め、歳を重ねるに従い書に親しみ絵を描き、中でも陶芸には相当のめり込み、腕前は玄人はだしです。
今ではお店を二代目に任せ、ご自身は作陶三昧!とうとう個展を開くまでになりました。

案内をいただいたので、初日の本日行ってきました。
大皿などの力作もありますが生活食器も多く、皆さんどれを手に入れようかと目を輝かせてご覧になっていました。

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僕が選んだのは個性的な三角錐の花瓶。家に帰り肥後椿を一輪挿して飾ってみました。

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ちょっと無骨な感じが気に入っています。
もう一つは6枚セットの豆皿。

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グレーの地に赤い椿の絵付けがとても可愛い!三上さんのどこにこんな一面があったのか(^^)

お店の奥に設えた茶室で、自信作の茶碗にお茶を点てていただき、ゆっくり味わいながら楽しいひと時を過ごすことができました。
個展は20日(木)までです。

          椿
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2020年2月16日 (日)

春泥

今日は雨です。このところ寒気と暖気が交互にやってきて、体調管理も大変です。

この時期になると大地がゆるみ始め、雨など降った後は”春泥”といって道がぬかるんだりしたものですが、今の時代は舗装されているので泥道も無くなり、この言葉も俳句の季語に残っているくらいで、日常では使わなくなりました。
僕が子供のころの田舎道は、雨の日に駆けたりすると泥が背中までハネ上がり、よく母に叱られたものです。今では雨が降っても子供たちが長靴を履いている姿さえ見ません。

春の泥 椿の幹に したゝかに(泊雲)・・・車が泥をはねて過ぎた後の情景を詠んだものでしょうか、、、こうした情景も今はあまり見ませんねえ、、、

春泥にまみれてはいませんが、わが家の花壇には雨に濡れた椿が、今きれいな花を咲かせています。
その肥後椿や玉ノ浦椿を一枝二枝切っては花瓶に挿し、このところのアトリエでは椿の作品をせっせと描いています。

          玉ノ浦椿
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2020年2月 4日 (火)

立春大吉

昨日は節分。豆まきはしましたか?

200723 「毎日の般若心経」より

最近では、近所でも豆まきをしている家は殆ど見当たりませんね。
わが家では昭和50年から欠かした事がない豆まきですが、それぞれ独立した子供たちの家でもこの行事は続いているようで、父親となった息子たちも、僕と同じ鬼の役で健気に頑張っている様子です。

そして、今日は立春!
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世間を騒がせているウイルスを、一日も早く”福の神”に一掃してもらいたいものです。

2020年2月 2日 (日)

谷文晁 富士山展

富士宮市の「富士山世界遺産センター」で開かれている『谷文晁×富士山 展』も今日が最終日ですね。先週、会期末が迫っていることを知り、慌てて行ってきました。

富士宮までくれば、見学前にまず浅間神社に参拝しなければなりません。

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ここの施設は富士山世界遺産を守り伝えていく拠点施設ですが、建物の中には企画展示室があり美術館的役割も備えています。今回の展示もそこで行われていました。

谷文晁の号は”写山楼”と言い、その名のとおり将に富士を多く描いた画家ですが、中でもこのセンターでは歴史的価値の高い「富士山中真景全図」を所蔵しています。
展示の規模は大きくありませんが、文晁40代と60代の折に描いたという二双の屏風絵は見応えがありました。

スロープをぐるぐる廻って最上階まで行くと展望ホールがあります。
そこからは目の前に圧巻の富士!

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気持ちが晴れ晴れとした一日でした。

            瑞雲
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2020年1月30日 (木)

2月開廊日のお知らせ

2月の開廊は以下のようになりますので、よろしくお願いいたします。

《2月の開廊日》

          1日(土)・   2日(日)

   7日(金)・   8日(土)・   9日(日)

14日(金)・15日(土)・16日(日)

21日(金)・22日(土)・23日(日)

28日(金)・29日(土)・3/1 (日)

昨日の夕方の事、、、春の陽気に誘われて散歩に出ると、夕日の中の富士の姿が見事でした。慌てて引き返し、カメラを持って玉泉寺まで走り、撮った一枚です。

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もう少し紅に染まるまで待てばよかったかな、、、また今度挑戦します。

          赤富士(金箔)
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2020年1月29日 (水)

皆川明「つづく」

今、「ミナを着て旅に出よう」(文春文庫)という本を読んでいます。
作者は皆川明。言わずと知れたファッションブランド「ミナ ペルホネン」を設立した今を時めくデザイナーです。

実は先週、「東京都現代美術館 MOT」で開かれている皆川明の展覧会を見に行ってきました。

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『ミナ ペルホネン / 皆川明 つづく』と題され、皆川明のものづくりの営みを”アイデアと試み””テキスタイルのためのデザイン””挿画””洋服の森”・・・などと言うテーマに分けて各部屋に展示してありました。中でも”洋服の森”の部屋では、何百着もの洋服が部屋の壁一面に展示されていて圧巻でした!

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勿論僕は女性の洋服のデザインに強い興味があるわけではありません。忙しい中時間を作ってこの展覧会に出かけたのは、乃里子さんが以前から皆川明の大ファンで、テレビでこの展覧会の情報を知り、どうしても行きたいと言ったから付き合った訳です。

「思考と物と記憶の循環」「つくり手と使い手の喜びの循環」「この星の物質の循環」・・・こうした視点の中から「つづく」というタイトルが生まれたそうですが、デザインとはいえ、とても壮大で包括的な視点からものづくりをしているんだなぁ、と感心させられました。

僕にとっては、MOTコレクション展も魅力的で、現在は第3期「いまーかつて」と言うテーマで1930年代から近年の作品まで約200点を展示していました。
石井茂雄、池田満寿夫、ホンマタカシ、オノ・ヨーコ、草間彌生などの錚々たる作家が並ぶ中、僕が一番嬉しかったのは岡本信治郎の作品を見られたことです。テーマは重いものが多いのですが、とにかく色彩が明るく饒舌な画面が語りかけてきます。

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この作品を見られただけでも、
ついて来て良かった、と思ったものでした。

          薔薇
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2020年1月10日 (金)

静清信金・渋川支店の新春展

昨年の暮の事、静清信用金庫渋川支店の支店長さんがおみえになり、「来年で渋川支店が30周年を迎えます。ついてはその記念として青木さんの絵を展示させてもらえたら・・・」というお話がありました。

一昨年の静清信金カレンダーに青木乃里子の絵を取り上げていただいてから、特に渋川支店とは度々ご縁が続いたので、今回の展示も了承させていただき、原画
・版画を混ぜて6点の作品を本日飾り付けてきました。

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金箔に描いた「富士」や「玉ノ浦椿」と「櫻」のジクレー版画、「虎文壷と藪椿」など、なるべく新春らしい作品を選んで展示しました。
14日(火)から1ヶ月間飾ります。お時間がありましたらどうぞお運びください。

          玉ノ浦椿
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