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2012年1月31日 (火)

ショパンの手

近くのマーケットが新装開店ということで、散歩がてら見物に行ったところ、長蛇の列!圧倒されて帰る途中に写した今朝の富士山です。

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先日ギターの練習の折、「左手の小指が5・6弦にとどきません・・・」と泣き言をいったら、「青木さん、僕の小指を見てください。あなたよりずっと短いでしょう・・・!」と、先生にたしなめられました。
確かに僕の方が長い・・・のだけれども、ヘボは色々言い訳を考えるのです。

今、中村紘子著『ピアニストという蛮族がいる』という本を読んでいます。これはもう20年も前に出版された本ですが、文藝春秋の読者賞をとったほど面白い内容で、「ちょっとだけ・・・」とページを開いたら止らなくなりました。

読み進むうち、次のような記述を見つけました。

「ところで私は、ショパンの左手を手首の上まで石膏で型どったものを持っている。昔、ワルシャワのショパン協会で記念に貰った物なのだが、それを見ると彼の手が女性のものと見紛うばかりに細く小さく華奢であるのに驚かされる。どちらかといえば小さい私の手より更に小ぶりで、とてもピアニストの手であるとは思えないほどである。
しかしショパンは、この華奢で繊細な手や指を使って、それまでのピアニストたちの成しとげなかった全く新しい独創性に満ちたピアノ演奏技術を誕生させた。」

そして巻末に、ショパンの実物大の手の写真が折り込まれています。
ピアニストの手といえば、その優雅な装いとは対照的に節くれだったものだとばかり思っていましたが、ショパンの手のナンと華奢なことか!びっくりしました。
ためしに、小柄な乃里子さんの手を重ね合わせてみたら、ショパンの方が小さいのです・・・!

ショパンはこの短い指で浪漫派のピアノ技法を確立したんだ・・・。
ウ~ム!次回のレッスンから他の言い訳を考えなくちゃあならないな~・・・。

        薔薇

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2012年1月30日 (月)

鯰?

夕方、近くの「ジャスコ」の屋上から見た富士山です。
雲で「宝永山」が隠れています。

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先日グラリと揺れたので、すぐにテレビをつけてみると、震源地は富士山の東部・富士五湖でした。震度5弱と、中々大きな地震でした。

最近、富士山の周りで地震が頻発したり、地下水が異常に噴出したりしているので、地元では“もうすぐ噴火するのではないか?”と、まことしやかに噂が広がっており、ローカルテレビでも特集を組んだりしています。
専門家も意見の分かれるところであり、とにかく「備えあれば憂いなし」とばかりに、噴火を想定した防災演習を実施したところ、静岡・山梨の参加自治体はナンと昨年の6倍に達したそうです。3・11もあったし、やっぱりみんな心配なんだなぁ・・・。

宝永の大噴火から300年以上経っているけれど、れっきとした“活火山”だから、考えてみればいつ噴火してもおかしくないんですね。
清水から見ると右側に「宝永山」がぷっくり出ていて、それを僕たちは当たり前の姿だと思い日々眺めていますが、噴火前を知っていた江戸時代の人々は、その無残に変わった姿を見て、きっと泣きたいほどガッカリしただろうなと想像します。

でも、富士山も何万年も生きているのだから、ちょっとは姿を変えて当たり前か・・・、人間なんてたった30年前の写真を見て、変わり果てた姿に愕然としているのだから・・・。

さて、宝永地震や安政地震後に身を護る“護符”として「鯰絵」が沢山描かれたということですから、今日は安全を願って「鯰」の絵を載せましょう。

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2012年1月28日 (土)

つなぐもの・・・

今朝は桜橋まで散歩して、橋の上から写した1枚。
左上に写る富士、今日もくっきりとは見えません。

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手前の電車は「静岡鉄道」、通称“シズテツ”です。
新静岡から新清水を結ぶ2両編成の可愛い電車です。全長11キロ、時間にすれば20分少々の走行距離の短い電車ですが、沿線に住む者たちにとって無くてはならない存在で、僕も「狐ヶ崎」という駅からしばしば利用します。

歴史は中々古く、明治39年の開設ということです。
静岡県民にとっては常識的な話ではありますが、かの新民謡『ちゃっきり節』は“シズテツ”のコマーシャルソングとして北原白秋が作詞して誕生したものなのですよ!7割の県外読者諸兄、ご存知でしたか?ちょっと自慢をしてみました。(笑)

電車つながりで・・・本日、友人から借りたDVDで『阪急電車』という映画を見ました。人気作家“有川浩”の小説を映画化したものですが、一種の群像劇です。
そこらに転がっているような話なのですが、人と人との繋がりが何とも心に沁みて、幸せな気持ちになりました。僕流に解釈すれば、「辛いことが多いけれど、人生すてたもんじゃない!」というのがこの映画のテーマですね。

DVDつながりで・・・本日、沼津のTさんご夫妻がお見えになり、息子さんが内緒で制作したという「母親の還暦を祝うビデオレター」を見せていただきました。本当に愛情が溢れていて、胸が一杯になりました。

それではT夫人へ・・・還暦祝いの“赤いちゃんちゃんこ”ならぬ“赤い薔薇”をどうぞ!

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2012年1月27日 (金)

乾坤ノ外

このところ、朝の散歩で富士山を写しています。
これは、昨日「玉泉寺」から眺めた富士・・・

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ずぼらなので遠くには行きません。今日の写真も近くのお寺「誓願寺」からのものです。

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風が富士の雪を舞い上げて、霞んできれいに見えません。

手前に写っているのが「有東坂池」。
ご覧のとおり池の半分は埋め立てられ、多目的公園に成り下がってしまいましたが、以前は周りに葦が繁り鳥も集い、中々風情の在る場所でした。
乃里子さんは若い頃からこの場所が好きで、四季折々の様子をスケッチしていましたが、今のようになってから殆ど描かなくなりました。

これは第1回目の個展(’79年)に出した作品ですが、この頃の「有東坂池」はまだまだ野趣に富んでいました。

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こんな作品も描いています・・・20年くらい前のものかなぁ・・・

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壷の中に有東坂池を描いています。
「壷中天地乾坤外」・・・これは“別天地”という意味ですが、今から思えば本当にイメージの湧く場所でした。文明の手が加わると、何でもつまらなくなりますねぇ

2012年1月25日 (水)

オリジナリティー

日本平にある「椿の里 ギャラリー貴水」へ行ってきました。

このギャラリーから、『田中信彦 陶展』という展覧会の案内をいただき、そこに写っていた作品の色合いがとても気になったので、「見てみたいなぁ~!」と思ったわけです。

「うぉっ、ルーシー・リーじゃん!」というのが僕の第一印象。どの作品も、予想に違わず素敵な色と形です。
色々迷って・・・選んだのがこのお皿です・・・どうでしょう?

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店主に尋ねてみると、やはりルーシー・リーが好きで影響を受けた作家さんのようです。

・・・イメージは経験の積み重ねから得られるものだ。
  何にも似ていないイメージなんてそもそもありえない。
  いくつものイメージが混ざり合った末に
  その人のオリジナリティを獲得する。・・・

これは小田和正の言葉ですが、最近では「そうそう、その通り!」と、僕が最も共感した言葉です。

オリジナリティーというのは、創作者の人生と大きく関わっています。その人が何に魅力を感じ影響を受けてきたかというのが、その人の作品の根っこになるからです。
例えば、岡本太郎は縄文土器に魅せられて、あの独特の作品を生み出しましたし、梅原龍三郎の絵画はルノワールなしでは考えられないでしょう。

そうした意味で、田中さんの根っこの一部にルーシー・リーがあると僕は思ったのです。

「お願いして漸く個展をやってもらえました。」と店主も言っていたので、今もきっと活躍しておられる方でしょうが、これからも大いに期待できる作家だと思いました。

さて、椿の様子も気になっていたので見てきましたが、盛りにはまだひと月ほど早いようでした。
でも、寒牡丹はコモを被って美しく咲いていましたよ。

       牡丹図

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       ルーシー・リーの器(「毎日の般若心経」より)

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2012年1月24日 (火)

紅化粧

珍しい物を見つけると、「絵の材料にどうですか?」と、Yさんは必ずそれを持ってわが家を訪ねてくださいます。ありがたいことです。

本日は、この赤い大根!「紅化粧」という品種だそうですが、僕は初めて見ました。

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切ると中は真っ白、赤いのは表面だけ・・・だから「紅化粧」、中々良いネーミングですね。
でも考えてみれば、パプリカ・人参・トマトと・・・何だか“赤い野菜”は僕の苦手なものが多いなぁ・・・しかし、この大根ははたして“赤の仲間”なのか“白の仲間”なのか?
まぁ、そこのところは良いとして、この「紅化粧」を明日描くそうです。どんな具合に仕上がるのでしょうか?素材が素材だけに民画風になるのでしょうか?楽しみです。

さて、本日は李朝の民画を描いた十句観音経です。

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2012年1月23日 (月)

民藝館

倉敷に帰ってきました。
母の法要も無事終わり、次の日はあまり時間が無かったのですが『倉敷民藝館』に行ってきました。
前回訪ねた折には休館で、残念な思いをしたので、今回はその思いを遂げたわけです。

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ここは門を入った所です。
右側が受付ですが、江戸後期に建てられた米蔵を活用して、昭和23年に開館しました。建物は文句無く素晴らしい!

1万点を超える所蔵品の大部分は、初代館長の外村吉之介が蒐集した物だそうですが、特に陶磁器の中に「欲しいな~!」と涎が出そうになるものが沢山ありました。

入場料を払い、まず2階の展示場への階段を上るのですが、上りきった正面に外村の書いた言葉が額に入って飾られてあります。
感銘を受けたので書き写してきました。

「真実ハ平凡の中ニ在るといっても これを全的ニ把握するニハ鋭い直感と深い思索を要する しかもこれを大衆の有とするニハ周到な論理と本明な言葉ニよらねばならない」

民芸民芸と軽くいうけれど、「平凡の中に在る真実を見抜くことは、そう簡単なことじゃあないよ」、と言っているのですね。
この言葉に出会えただけでも、ここを訪ねてよかったなと思ったものでした。

      染付山水文壷(十句観音経)

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2012年1月19日 (木)

親鸞

昨年の11月頃だったか・・・長男が学生時代にお世話になったW先生が、奥様と一緒にお見えになり、絵の話やら何やら四方山話の中で、「五木寛之の小説『親鸞』が本当に面白かったので、あなたも読んでごらんなさい。」と薦められました。

さっそく上下巻とも購入しましたが、他に読みたいものが次々出てきたので後回しになり、手にしたのは一昨日です。
先ほど上巻を読み終えましたが、「ストーリーテラーとしての腕前は健在だな!」と、何だか嬉しくなりました。内容もさることながら、その文体に久しぶりに触れて、若かりし頃が甦ってきました。

五木寛之は、学生時代の僕が一番影響を受けた作家かもしれません。
当時、流行作家の彼が次々に書く小説やエッセイを読み、ロシアや東欧に憧れたり、トルストイ、ドストエフスキー、チェーホフ、ツルゲーネフなど、アパートの近所の小さな古本屋にあった岩波文庫のロシア文学を、片っ端から読み漁ったりしたものです。

『蒼ざめた馬を見よ』『デラシネの旗』『風に吹かれて』・・・懐かしいな~!60年代の作品が一番輝いていましたね。作品は勿論のこと、彼はビジュアルもカッコよかった!時代の旗手でした。

ところが80年代からは殆ど読まなくなり、最近では『他力』だの『運命の足音』だの『百事巡礼』だのと、嘗ては想像もしていなかったジャンルの本を書くようになったので、ますます遠のいた存在でした。

そうした思いの中で読んだ『親鸞』でした。
そして、呼んでみれば五木文学の本質は昔と何ら変わっておらず、弱い者、小さい者、不幸な者、社会から外れたり見捨てられたりした者、そういう人たちに目を向け擁護する姿勢は相変わらず貫かれていました。
だから必然的にたどり着いたのが『親鸞』だったわけです。それが僕にもよく理解でき、今夜は少し嬉しくなったのです。

ということで、今日は親鸞の話なので「阿弥陀如来」を載せようと思い探したのですが、見つかりませんでした。代わりに「大日如来」を見てください。

      大日如来

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2012年1月18日 (水)

瑞兆

昨年の、暮も押し迫った頃のことでした。

乃里子さんが、近くの「玉泉寺」までスケッチに出かけた折、支度をしているうちに富士山の前面に不思議な雲が湧いて出たと話してくれました。
それは、「龍」が大きな口をあけて舌を出し、まるで西から東へ尾を引いて飛んでいるような雲だったそうで、そしてそれを喜ぶように、富士山の周りを小さな輝く雲がぐるりと取り巻いたということでした。

「眉唾ものだな~!」と思っておられる方もいるでしょう?実は僕も俄には信じられなかったのですが・・・ところが、この話には後日談がありまして・・・

新年を迎えて僕が友人のissieさんに会った時、「暮に三保から撮った写真だよ。」と見せてもらった中に、ナンとこの“龍の雲”がはっきりと写っていたのです。
場所は違えども、同日に、しかも時間もさして変わらず、同じ雲を見てシャッターを切っていた訳です。

平成24年の辰年を目の前に、乃里子さんがこの偶然の現象に“瑞兆”を感じたのは云うまでもありません。そして、作品に仕上げたのがこの富士の絵です。

       龍雲の富士

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2012年1月16日 (月)

古いもの

これは「新板 いろはたとへ 雙六」というもので、明治初期におもちゃ絵の第一人者であった歌川芳藤が描いたスゴロクの復刻版です。

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芳藤という人は、かの歌川国芳の弟子ですから、子供の玩具と云えども、とても出来の良い物ですね。色使いがとても素敵で、僕たちはこの類のものがとても好きなのです。

この双六は、今年の正月に乃里子さんの姉からお年玉として頂いた物です。
この義姉が大変な趣味人で、古いものが大好き!
長い間に集めた骨董が家のあちこちに置かれており、その一つ一つの物が良い雰囲気を醸し出しています。そして、その配置や組み合わせがまことに個性的なのです。

「幼い頃から絵も上手で、姉が一番芸術的素養があった。」と、乃里子さんは常々言っているのですが、わが家にはその姉から貰った物が沢山あります。
例えば・・・「お飾り」・・・とか

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「竜宮城」・・・とか

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その他、面白い生活雑貨などもまだあるのですが、また機会があれば載せたいと思います。

僕から見れば、歳は離れていますが、感覚的にはとても良く似た姉妹だと思っています。
乃里子さんの絵にも、陶器や置物など古いものが沢山登場しますし、描く花であっても色使いなどに伝統文化の影響を強く感じます。
例えば、この薔薇の絵はどうでしょう?僕は昔懐かしい色合いを思い起こしたのですが・・・。

        薔薇

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2012年1月14日 (土)

初等遊民?

ずっと植草甚一(J・J)のような高等遊民に憧れがありましたが、きっと僕のようなスケールの人間では無理だろうと思っていました・・・いや、今でも思っています。

何でそう思うかといえば、僕は中途半端な人間だからです。
J・Jのようになるためには、他を省みずというか、脇目もふらずというか、とにかくこれぞと思うものに徹底してのめりこむタイプの人間でなければならないと思うのです。

モダンジャズが大好きで、集めたLPレコードは4000枚だといいます。
映画に関しては、自らをシネマディクト(映画中毒患者)と呼ぶほどの徹底ぶりで、数々の名評論を書いています。
推理小説に関して云えば、推理作家協会賞を評論部門で受賞するなど超一流の読み手でした。

さらに凄いのは、植草甚一が世の中に登場したのは僕たちが学生の頃であり、そのとき彼は既に“じいさん”と呼ばれる年齢であったことです。
その頃の彼の印象を僕なりに表現すれば、今までの日本には決していなかった類の“じいさん”、謂わば「モダンな仙人(?)」のような“カッコいいじいさん”でした。いつかはこんな爺さんになれるといいなぁ・・・と思ったものでした。

本棚で埃を被っていた『植草甚一ジャズ・エッセイ』(河出文庫)を読みながら、当時の彼の年齢に追いついた自分に目を向けてみると、「何という隔たりか!」と愕然とするばかりです。
でも、「“高等遊民”は無理でも、“初等遊民”くらいにはなれるんじゃないかな?」と、未練がましく思ったりしているのです。

        薔薇

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2012年1月13日 (金)

たしかなこと・・・

正月に次男が帰ってきたとき、ギターを弾きながら聞き覚えのある曲を歌っていました。
「いい曲だね、それ何て歌だっけ?」と聞いたところ、「小田和正の『たしかなこと』だよ。テレビのCMでも流れているよ。」という答えがかえってきました。

そういえば最近聴いた事があるような・・・。さっそくネットで楽譜を取り寄せてみましたが、これって究極のラブソングですね~。
あのハイトーンで歌うからいいのであって、僕のようなオヤジが普通の声で歌うのは、ちょっと気後れがしてしまうな~。

♪雨上がりの空を見ていた 通り過ぎてゆく人の中で
哀しみは絶えないから 小さな幸せに気づかないんだろ

時を越えて君を愛せるか 本当に君を守れるか
空を見て考えてた 君のために今何ができるか

忘れないでどんな時も きっとそばにいるから
そのために僕らはこの場所で
同じ風に吹かれて 同じ時を生きてるんだ・・・♪
 

これは2005年の作品です・・・ということは58歳!
曲の美しさもさることながら、こんな詞を還暦を前にして書いちゃうんだから、小田和正やはり只者ではない!

今日、古本屋で見つけた『TIME CAN’T WAIT』という本を読んでいると、彼は建築家になるべく勉強をしていたようです。
しかし、音楽の方を選んでくれて良かったとつくづく思いますねぇ。もし建築家になっていたら、人々を感動させた数々の名曲が無かったのですから!

      愛溢れる薔薇

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2012年1月12日 (木)

ジャズとミステリー

ちょっと外に出ると、頬に当たる空気のなんと冷たいことか!見上げれば、月も凍っています。

昨日・今日とも午後の時間が空いたので、音楽を聴きながら本を読むという、とても幸せな時間を過ごしました。

聴いていたのは「マイルス・デイヴィス」。
『ブルーノート・ジャズコレクション』というCD付きの雑誌が、デアゴスティーニから出たので、ジャズに入門したての僕にとっては勿怪の幸いと、さっそく買ってきて聴いているわけです。
曲の解説だけでなく、名門レーベル「ブルーノート」の歴史やそれに関わる人物などのことも書かれており、中々勉強になります。3曲目のバラード「イエスタデイズ」がいいな~!

読んでいたのは『ビブリア古書堂の事件手帳』というミステリー。
これはベストセラーになっていて、既にシリーズ化されています。しかも若者に人気がある小説のようです。
本屋に入るたびに、平積みになっているこの本が気にかかっていました。というのも、題名の通り舞台は古本屋で、しかも一遍一遍が“古書”にまつわる事件を解くという話なのです。本好きにしてみれば読まないわけにはいかないでしょう。
感想は・・・やはり若者が好みそうなライトな感覚の推理小説でした。でも、“古書”の薀蓄などは中々のものでしたよ。

てなわけで、途中に居眠りも交えつつ、久しぶりにゆったりとした時間を過ごしました。

        薔薇

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2012年1月10日 (火)

変わり大根

大根は好きですか?

“大根足”とか“大根役者”とか、比喩としてはあまり良いイメージとして用いられませんが、食材としては日本の食卓には欠かせないパーフェクトな野菜ですね。

漬物の代表はタクアンだし、ブリ大根やフロフキ大根などの煮物、餡かけなどの汁物にもいいですね~。焼魚や刺身にはおろしたりきざんだり・・・まだまだいっぱいあるのでしょうが・・・そうだ、おでんを忘れちゃいけない!

辛いという印象が強く、子供の頃は苦手でしたが今は大好きです。
今日、「自然食(じねんじき)」のMさんが、“変わり大根”を持ってきてくれました。

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どうです、色っぽいでしょう?
二股なんてのはよく見かけますが、これは女性が足を組んでいるような姿で、一目見て嬉しくなっちゃいました。
こうした変わり大根は、江戸時代から人々に面白がられていたようで、色々描かれています。探してみると、わが家の伊万里の食器にもデザインされていました。

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明日はこの大根がどんな姿になって食卓に上るのか楽しみです。それとも、描くまでおあずけかな・・・。

       大根(良寛詩)

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2012年1月 8日 (日)

巴川

腰がイタイ!今日は一日中、玄関の格子のペンキ塗りをしていました。随分きれいになりましたよ!
富士山や薔薇の新作、椿や龍の作品などギャラリーの飾りつけも終え、内も外もお客さまを迎える準備ができました。

昨日は自転車に乗って、久しぶりの“街巡り”を楽しみました。
清水には、町の真ん中を流れる「巴川」があります。
その名の通り蛇行した川ですが、治水事業をする前はもっとくねくねしており、高低差も少ない川だったそうで、何度も氾濫して町の人々を苦しめた歴史を持っています。

今は穏やかな川です。この川のお陰で、清水は“情緒”があり“物語”がある町になっていると、僕は思ったりします。
前々から、一度源流まで遡ってみたいなと考えているのですが、中々実行できません。

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       上善若水(老子)

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2012年1月 7日 (土)

1月の開廊日と個展日程

うっかりしていて、ここに1月の予定を掲載するのを忘れていました。

年始のハガキに、1月・2月の予定を書き込んで出させていただいたので、すっかり載せた気になっていました。失礼しました。

ということで、以下のようになります。
今年も引続きよろしくお願いします。

<1月の開廊日> 

   13日(金)・14日(土)・15日(日)  

   (3週目は都合によりお休みさせていただきます。)  

   27日(金)・28日(土)・29日(日)   

<1月の個展とサイン会>

 松戸伊勢丹   (個展日程 1月11日~1月17日)
           サイン会 1月14日(土)
 14:00~16:00
 

 浦和伊勢丹   (個展日程 1月11日~1月17日)
           サイン会 1月15日(日)
 14:00~16:00

        壽萬年

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2012年1月 6日 (金)

昇龍だ!

「お伊勢参り」をしてきたと、長男家族が“赤福”を持って寄りました。

昨日は外宮、今日は内宮に参拝してきたようですが、6日であっても凄い人出で、“お陰横丁”は芋を洗うような状態だったそうです。さすがにお伊勢さんは別格ですね。

そして、お参りを済ませ帰ろうとしたときに不思議な雲が立ち昇ったと、その時撮った写真を見せてくれました。

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神宮の森から天に向かって真っすぐに・・・まるで昇り龍のようだったと感動して話してくれました。周りにいた人々も、ざわめいていたと言うことです。

気象学的に説明すれば簡単なことかもしれませんが、人間はこうした現象に心を奪われ、そこに“不思議”を見るものなのです。ましてや遭遇した場所が「伊勢神宮」ともなれば尚のことですねぇ。

今年はきっと、日本中が龍のように上昇気流に乗って躍進しますよ!だってアマテラスのお告げですから!

       龍文壷(菜根譚)

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2012年1月 5日 (木)

七草粥?

本日、国道1号線を走りながら見た由比の富士です。

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元旦からずっとご馳走をたらふく食べていたら、胃が疲れて調子がおかしくなってきました。腹八分目が良いとは分かっていても、根が浅ましいのかついつい食べ過ぎてしまいます。

そこで、「今日は“粥”か“雑炊”を作ってください。」とリクエストしたところ、「ちょうど7日用の“七草粥セット”があるので、早めに食べちゃいましょう。」ということで・・・いいのかな?と思いつつもいただきました。

「七草粥」というのは、勿論一月七日の“人日”に食べるもので、邪気を祓って無病息災を願う行事ですが、さらに、“正月のご馳走で疲れている胃を労わる”という目的でもあるようです。昔の人が考えることは理にかなっていますねぇ。

ということで、ちょっとフライングをしましたが、おかげで少し楽になったような気がします。
でも・・・七日はどうするのかな?

        金柑

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2012年1月 4日 (水)

雑煮

いやはや正月はくたびれますね~!

どこのお宅でも似たり寄ったりでしょうが、子供たちが次々に帰ってくると、家の中が急に賑やかになります。
永らく会っていないので、帰ってくるのを心待ちにしてはいるのですが、うちなどは男ばかりなので、あちらでゴロゴロこちらでゴロゴロ、食べては寝、起きては食べ・・・中々鬱陶しいものがあります。

食べるといえば正月は「雑煮」ですね。
僕は、食べ物に関してはあまりうるさい方ではありませんが、雑煮だけは静岡流は受け付けません。
煮込んだ餅に大根や里芋の具は、どうしてもダメでした。味は置いといて、見た目が地味で正月が来た気がしません。

ということで、静岡に住んでいても、新婚当初からわが家の雑煮はずっと岡山流なのです。
澄し汁に丸餅(別鍋で茹でる)、具は鰤の切身・玉子焼き・蒲鉾・藻貝・ほうれん草などです。色合いが美しい!
作り方については、乃里子さんは勿論わが母から教わったわけですが、藻貝だけはこちらで手に入らず、毎年母が煮込んで味付けした物を、暮れになると送ってくれていました。
その藻貝の煮汁がだしと混ざって、それはそれは美味しいのです。

しかし、今年の雑煮には藻貝の姿が無く、「あ~っ、おふくろさんはもう居ないんだな~!」と、椀を手に取りながら改めて実感させられました。
思いを故郷に馳せてみても、母のいない故郷というのは空虚で現実味がありません。“故郷”に占める母の割合はそれほど大きかったのですねぇ。

       絵皿(礼記)

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2012年1月 1日 (日)

今年もよろしくお願いします

♪年の始めの 例(ためし)とて
終(おわり)なき世の めでたさを
松竹たてて 門ごとに
祝(いお)う今日こそ 楽しけれ

初日のひかり さしいでて
四方(よも)に輝く 今朝のそら
君がみかげに 比(たぐ)えつつ
仰ぎ見るこそ 尊(とお)とけれ♪

清々しい元日の空でしたねぇ。
三保の海は穏やかで、松原から眺める富士も今日はいつもに増して厳かに感じました。

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今年の干支は辰。
日本に降りかかった艱難を乗り越え、“竜”の如く勢いを持って頑張りましょう!
今年もよろしくお願いします。

        昇龍

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