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2017年10月29日 (日)

11月開廊日のお知らせ

11月の開廊日は以下のようになりますので、よろしくお願いいたします。

〈11月の開廊日〉

 3日(金)・ 4日(土)・ 5日(日) 

10日(金)・11日(土)・12日(日) 

17日(金)・18日(土)・19日(日)

24日(金)・25日(土)・26日(日)

今夏、東京に住む親戚から「江戸切子」の花瓶をいただきました。

江戸切子といえばカットグラスの和名で、幕末の頃に始まった技術です。その後、明治期にヨーロッパから新しい技術が導入されて、今日に伝承される技法が確立したそうですが、今では国と東京都の指定する伝統工芸品となっています。
籠目紋や七宝紋、矢来紋や麻の葉紋など、どれもこれも西洋のカットグラスとは一味違った粋なデザインばかりですね。

ということで、今日はその江戸切子の花瓶に薔薇を挿して描いた作品をご覧下さい。

        薔薇

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2017年10月26日 (木)

花のポートレイト展 ⅩⅢ

早朝、二階の窓から遠く富士山を眺めると雪を被っていました。
静岡側から見えた冠雪は今年初めてです。昨日の冷たい雨が山頂では雪になったのでしょう。

今日はめったに無い早起きをしたので、朝食後の腹ごなしに有東坂池まで歩いて行き、可愛く雪を被った富士山を撮ってきました。

Dsc04174
これからは富士山が最も綺麗に見える季節になります。雪を纏って変化するこの山の美しい姿を、時々ここでも見ていただこうと思います。

さて、本日の花のポートレイトは「ノイバラ」です。

《ノイバラ》
丘の上の喫茶店に飾ってあった花瓶に目が留まり、踊っているようなその不思議な形がずっと脳裏に焼きついていました。
こちらに顔を向けてじっと見つめる一輪の白薔薇を目にしたとき、「あっ、あの花瓶がきっと似合うぞ!」と、思い出しながら描きました。

        薔薇

Dsc03591

2017年10月24日 (火)

秋明菊

今日の夕方外に出たとき、ぞくぞくっと秋の冷気を感じました。

この季節のこの寒さを、昔から薄寒(うそさむ)と言い表わしたりしますが、俳句の世界で「薄寒」というのは、秋半ばから晩秋にかけての季語で、その字の通り”うすら寒い感じ”を表す言葉です。

この薄寒い季節に似合う花は何かな、、、と考えて思い浮かぶのは「秋明菊」でしょうか、、、この花は菊に似た花を咲かせるので、名に菊という字が使われていますが、実は菊科の花ではなくアネモネの仲間だそうです。
とにかくその姿はすっきりとしていて情緒が感じられるので、茶花としても人気の花ですが、僕もとても好きな花です。

先日、あるお客さまが「どうぞ楽しんで下さい」と庭に咲いていた花を切って、わざわざ持ってきてくださいました。乃里子さんは、それをさっそく花瓶に挿して楽しそうに描いていましたが、その作品が出来上がりましたので今日はそれをご覧下さい。

         秋明菊

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2017年10月23日 (月)

初冠雪

夕方のローカルニュースを見ていたら、「富士山に初冠雪です!平年より23日も遅い雪化粧です」とアナウンサーが伝えていました。

おかしいなぁ、、、今日issieさんに誘われて富士市まで行って来たのに、、、ファインダーを覗いても富士山のテッペンに雪など無かったぞ!

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と不思議に思っていたら、観測したのは甲府地方気象台で、山梨県側での初冠雪でした。

昨日の台風の影響で、高速道路も1号線も通行止めとなり、帰路は散々な目にあいましたが、台風一過の清々しい富士山を見ることができました。静岡側からの初冠雪を見られる日も近々でしょう。

       初冠雪

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2017年10月22日 (日)

花のポートレイト展 ⅩⅡ

嵐になる前に、、、と今回は早くから衆院選の投票に行ってきました。

「しかし、こんな天気じゃあ今日は開店休業だな、、、」などと思っていたら、久しぶりにMaehoさんがお見えになりました。カレンダーを受け取りに来てくださったのですが、長らくお会いしていなかったので話が弾みました。

急にやってきた寒さと長雨で、今年は秋を楽しむ余裕もありませんでした。本当ならば明日から八ヶ岳へ紅葉見物に出かける予定だったのに、全てキャンセルしました。とても残念です。
お客さまや友人たちとの会話でも、金木犀や菊やコスモスなどの花の話題や、松茸や栗や柿の美味しい食べ物の話題が、今年は何だか少なかったような気がします。このまま秋は終わりになるのかしら、、、と思えば寂しくなりますね。

さて、「花のポートレイト展」の作品紹介も残り僅かになりましたが、本日は「泰山木」です。

《泰山木》
花も葉も堂々としていて立派です。似た花に「朴の木」や「大山蓮華」がありますが、やはり名前のごとく泰山木が大将でしょうね。
近所のお宅に大きな木があり、6月に入ると「いつ咲くかな、、、」といつも見上げながら通ります。公園では木の下に落ちた愉快な形の実を拾ってきます。
顔(花)を前に突き出し、手(葉)をぱっと広げて、歌舞伎役者が見得を切るときのようなイメージで描きました。

       泰山木

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2017年10月19日 (木)

花のポートレイト展 ⅩⅠ

今の時期を七十二候でいえば、寒露末候の「蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)」です。
野にあったコオロギが人家の戸口に近づいて鳴く頃で、もう少し寒くなると次には「牀下(しょうか)=床下に入る」、と中国の故事にあります。
しかし、連日の雨と冬のような寒さに、戸口にいたコオロギも慌てて床下にもぐりこんでいることでしょう。

昨晩は、フェルケール博物館へ足を運んで下さった方が「とても感動しました。友人を誘ってまた行こうと思っています」とわざわざ電話をくださり、思いを熱く語って下さいました。
久しぶりの地元での個展はあちこちから思わぬ反響があり、始まる前は「2ヶ月はちと長いな~、、、」などと思っていたのですが、それはそれで楽しいことも沢山起こります。

今日の午後、展示している作品を1点交換するために久しぶりに会場へ行きました。新しく飾ったのは「青薔薇」の作品です。

《青薔薇》
英語で「Blue Rose!」と言えば、それは「ありえない!」とか「不可能だ!」と言う意味です。薔薇の専門家がどんなに改良・工夫しても、青色の薔薇だけは作れなかったからです。
しかし、サントリーがバイオ技術で遺伝子を組み替え、とうとう青薔薇を作ってしまいました。2002年のことです。科学はこの世の「不可能」を一つずつ無くしていきますね。
抱えるほどの青薔薇を壷に活けてアトリエに飾ると、アトリエ全体の空気が澄んで静まり、まるで海の底にいるような錯覚を覚えます。「青」の持つエネルギーを強く感じる瞬間です。

         青薔薇

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        青薔薇(70×89)・・・青のエネルギーを感じて下さい

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2017年10月18日 (水)

深山霧島

半世紀も前のこと、、、高校生だった僕が九州地方へ修学旅行に行ったとき、霧島連山や阿蘇山を走るバスの車窓から見えたのが「深山霧島(ミヤマキリシマ)」という名の躑躅でした。

ガイドさんが、その花にまつわる説明や歌を披露してくれた事もおぼろげに覚えていますが、雄大な火山地帯の景色の中の彩りとして、この花の色の美しさが今でも脳裏に焼きついているのです。

調べてみると、見頃は5月から6月と書いてあります。
・・・と、ここで疑問が湧いてきました。修学旅行は確か秋だったはずです。遠い昔のことだから僕の記憶違いかな、と思いながらなおも調べていくと、「気候が似た秋にも咲く」との記述を見つけ、ホッとしたしだいです。

深山霧島は鹿児島県の県花です。そして、鹿児島といえば「桜島」。
昨年、乃里子さんは鹿児島市でのサイン会に出向いたとき、ホテルの窓から望んだ桜島と錦江湾をスケッチしてきました。それを元に、今年依頼を受けて描いた絵があります。今日はそれをご覧いただきます。

     深山霧島と桜島

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2017年10月13日 (金)

木犀の香に・・・

  木犀の香に あけたての障子かな (虚子)

朝、アトリエの外には満開の金木犀です。窓を明けるとドッと甘い香が入ってきます。咽るような香に窓を閉めたり、嗅ぎたくてまた開けたり、、、まさに今朝は虚子の心境でした。

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小雨の中、午後お出でになったお客さまが「いや~、町中金木犀の匂いで満ち満ちていますよ!」と嬉しそうに仰ったので、ひとしきり木犀の話しで盛り上がりました。
しかし今日から降り出した雨は、これから数日続くという予報です。せっかく咲いた花も散ってしまうでしょうねぇ、、、少し恨めしくもありますが、季節の移ろいに逆らうこともできません。もう少し楽しませてもらい、また次の年を待つことにいたしましょう。

       金木犀と銀木犀

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2017年10月11日 (水)

花のポートレイト展 Ⅹ

ここ数日の気温の変化にびっくりしたのか、家の金木犀が突然咲きました。

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「寒露」も過ぎたというのに、昨日も今日も昼間は汗ばむ陽気です。
向かって右が銀木犀、左が金木犀です。同時に満開になったのは初めてのことです。

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日が落ちると、この木の下で蟋蟀(こおろぎ)が鳴きはじめます。
外は闇になっても、窓を開けていると肌には心地よい風が、耳には虫の音が、舌には栗の渋皮煮の甘い味が、そして鼻には金木犀の香が、、、五感で秋を楽しんでいます。

さて、今日の肖像は「薔薇」です。

《薔薇》
私が初めて岩絵具を使って描いた絵は薔薇の絵でした。そしてその薔薇に合わせた壷がこの呉須赤絵の壷でした。それ以来、このコンビの作品を数え切れないくらい描いてきました。
薔薇と赤絵壷・・・ミスマッチのように思うでしょうが、この和と洋の融合は私の中で最もしっくりする組み合わせなのです。

        薔薇

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2017年10月 9日 (月)

花のポートレイト展 Ⅸ

昨日は富士市から親しいお客さまがお出でになったので、「フェルケール博物館」の方の展示を見ていただきたくてご一緒しました。

一作一作時間をかけて熱心に観賞してくださり、キャプションも丁寧に読んでいただいたうえに、「乃里子さんも忙しい中よく頑張りましたねぇ」と仰ってくださったので、僕はいたく感動したのでした。

「ここまで来たのだから、二階でやっている特別展を見ていきませんか?」とお誘いして、7日から始まった『戦後の蘭字ーアフリカと中東へ輸出された日本茶ー』を二人で見学しました。

「蘭字」というのは、明治初期から昭和のはじめにかけて、日本茶を輸出する際に茶箱に貼られていたラベルのことですが、今回の企画展はその内の「戦後の蘭字」を集めたものです。
とにかくデザインが多彩なうえにモダンで、美術的にも「さすがに浮世絵の伝統を受け継ぐ国だ!」と感心させられる高いレベルのものでした。
この頃の輸出先はアフリカや中東地域が主だったらしく、ラベルをよく見ていくと、文字はアラビア語で表記されたものが多く、絵も中東の風俗やラクダなどエキゾチックな絵柄が殆どでした。
中々こうした企画はないので、一見の価値がありますよ!どうぞついでに見学されてはいかがでしょうか・・・勿論、特別展見学のついでに『花のポートレート展』をご覧いただくのも大歓迎です!

さて、今日の肖像は「紫陽花」です。

《紫陽花》
今では沢山の種類がありますが、原種は日本に自生するガクアジサイです。
学名は「オタクサ」。シーボルトが愛する女性「おたきさん」からつけたのは有名な話。色がついているのは萼。中の小さい点が花です。
和の花ですから、縦縞模様の着物に藍色の帯という背景で描きました。

       紫陽花

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2017年10月 7日 (土)

花のポートレイト展 Ⅷ

今朝、玄関の戸を開けると、仄かに木犀の匂いがしました。今年初めての体験です!

二本ある金木犀のどちらかな?と思って確かめてみると、どちらも花は咲いていません。おかしいな、、、と思いつつ匂いを辿っていくと、、、ナント!銀木犀の木でした。今年は銀木犀が先に咲きました。

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顔を近づけてよ~く見ると白く膨らんだ蕾を一杯付けています。
金木犀に比べると、姿も発する匂いも控えめなので、こんなに沢山蕾を付けるまで気付きませんでした。
この甘い匂いをギャラリーに充満させたいと思ったので、少し寒いけれどしばらく戸を開け放しておきました。

いつも、「フェルケール博物館」の様子はどうかな?と気にはなってはいるのですが、中々行く時間がありません。しかし、昨日お出でになったお客さまから「大勢いらっしゃってましたよ」と教えていただいたので、少し安心しました。

さて、今日の肖像は「ダリア」です。

《ダリア》
街の花屋さんに入ったとき、奥からじっとこちらを見ている大輪の花がありました。強烈な赤で、まるで太陽のようなその花は、メキシコ原産ラテン系の太陽娘「ダリア」でした。
ヨーロッパ経由で日本に渡ってきたのは江戸時代末のことだそうです。そのときこの花を見た日本人がつけた名前が「天竺牡丹」です。そういわれれば牡丹によく似た花ですね。
この絵の花は「デコラティブ咲き」・・・今は色も形も多様です。

       ダリア

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2017年10月 5日 (木)

花のポートレイト展 Ⅶ

今回の展覧会は「フェルケール博物館」と「ぎゃらりぃ金木犀」との同時開催、ということはお知らせしましたが、もう一ヶ所で展示していることをお伝えしていませんでした。

初夏から始まった「静清信用金庫」での展示を、秋にも継続してほしいとの依頼を受け、10月・11月とさらに延長して展示することになったのです。
それならば、丁度『花のポートレート展』の期間と重なるので、作品は「笹百合」、「金木犀(朋友)」、「薔薇」、そして絹本に描いた「金木犀(高砂)」の4点を選び、”花の肖像”として飾りました。

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数は少ないですが、皆さまにご覧いただきたい作品ばかりです。
・・・と言うことで、三ヶ所での同時開催となりましたので、どうぞこちらにもお運び下さい。

さて、今日見ていただくポートレートは「檜扇」です。

《檜扇》
昔、宮中で用いられた檜の薄皮で作った扇を檜扇といいましたが、この花の名の由来は、葉の形がまさに扇を広げたような姿にあります。どちらかといえば花よりも葉が主役なので、葉の広がりが目立つよう壷ではなく鉢に活けて描きました。八月の花なので、朝顔の模様と涼しげな和更紗の床を組み合わせました。
余談ですが、この花の種は「ぬばたま」といい、夜や闇の枕詞になったほど深い黒色です。

         檜扇

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2017年10月 4日 (水)

花のポートレイト展 Ⅵ

今日はマゴトラマンとの約束があったので、迎えに行ったついでに、二人で「フェルケール博物館」まで行ってきました。

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祖母の描いた絵にも感心していましたが、展示室に並ぶ和船の模型や港の道具、大きな錨や昔の茶箱のラベルなどに興味津々でした。やはり男の子です!

お習字の稽古の後は、わが家で三人で食事をするのが恒例ですが、今日は「中秋の名月」ということで、夕食後に「お月見」をする予定になっていました。
ところが、ススキと団子の用意はできていたのに、肝心の月が中々姿を現しません。送っていく時間も迫ってきたので、それならば!と急遽”にわか満月”を用意し、手を合わせてお団子をいただきました。

Dsc04064
さて、月には尾花ですが、『花のポートレート展』には流石に尾花の絵は無いので、今日は尾花と同じ秋の七草の仲間の「桔梗」を紹介します。

《桔梗》
秋の七草の一つですが、夏に開花します。万葉集にも多く出てくる古い花です。花開く前の蕾状のとき、風船のように膨らむ姿が可愛いですね。
「桔梗の花咲くとき ぽんと言ひそうな」と加賀千代女も詠んでいますが共感します。
この花は粋な雰囲気を持っているので、着物が似合う女性を連想しながら描きました。

         桔梗

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2017年10月 3日 (火)

花のポートレイト展 Ⅴ

今日は久しぶりに静岡の町に出ました。
ちょっと買い物もあったのですが、市立美術館の「デンマーク・デザイン」という企画展を見に行ってきたのです。

デンマークと言えば、国を挙げてデザインに力を入れ、国立の「デザイン博物館」を持っているほどです。
ロイヤル・コペンハーゲンの食器、斬新でシンプルなデザインの家具や照明器具など、、、中々面白い企画でした。

そういう訳で、今日はフェルケールの方へ顔を出そうと思っていたのですが、行けませんでした。
さて、『花のポートレート展』、本日のキャプションは「アネモネ」の作品についてです。

《アネモネ》
とにかく愛らしい花です。ギリシャ語の「風」が語源だというところも素敵ですね。早春の風が吹き始める頃に花を咲かせますが、わが家の花壇にも毎年色とりどりの花が咲きます。葉はピエロが首に巻くフリルのようです。
可愛い花なので、逆に黒の背景と赤い更紗の床でシックに表現したら、とても大人っぽくなりました。

       アネモネ

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2017年10月 2日 (月)

花のポートレイト展 Ⅳ

今朝起きぬけに「家の金木犀はどんな様子かな?」、との思いが頭を過ったのですぐに確かめてみましたら、まだまだ蕾は小さく堅く花が開く様子はありません。

木犀は「九里香(きゅうりこう)」との異名があるほど匂いが強いので、街のどこかで咲けばきっとここまで匂ってくるでしょう。焦らず待つことにします。

さて、『花のポートレート展』にも勿論金木犀の絵を飾っています。
昨日予告しましたように、展示した花々の絵の横に、その花の紹介として乃里子さんが書いたキャプションを掲示しています。それを順番に載せてゆきますが、今日は「金木犀」についてです。

《金木犀》
この花の甘い匂いが街中に広がる季節が最も好きです。その匂いもさることながら、星形をした小さなオレンジ色の花が好きで、花器や布の模様などにしばしば描きます。
家から程近い場所に金木犀の見事な大木があります。その下に立ち見上げると、木の精に包まれるが如き不思議な感覚になります。ギャラリーを開くときも、ためらいなく「金木犀」という屋号にしました。この花が私という存在の一部になっていることは間違いありません。

        金木犀

Dsc02396

2017年10月 1日 (日)

花のポートレイト展 Ⅲ

昨夜飾り付けを終え、明けて本日から「フェルケール博物館」での『花のポートレート展』が始まりました。

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全部で17作品を展示しましたが、煉瓦の壁がとても雰囲気があるので作品とよくマッチして、十分満足できる展示になりました。
初日の今日、僕はギャラリーがあるので行けませんでしたが、多くの方にお出でいただいたということでした。

さて、これから数日に亘って今回展示した花々のプロフールを紹介していこうと思いますが、今日は乃里子さんがこの展覧会に寄せる思いを綴った文を載せることにしましょう。
この文はキャプションとして会場にも掲示しているものなので、ちょっと長いですがどうぞお読み下さい。

               花のポートレート

そもそもポートレートとは、「肖像」のこと。筆をとって描けば「肖像画」
カメラを用いれば「肖像写真」。共に対象は人物です。

ところで、「見立て」という言葉がありますが、この言葉は一般的には
「選定」という意味で使われることが多いようです。しかし、これを芸
術分野で用いる場合は「対象を他のものになぞらえて表現する」と言
う意味になります。
今回のテーマは、その例に倣って「花」を「人」に見立て、肖像画を
描くように対象に向き合おう、と考えたとき思いついたものです。

愛らしい花、堂々とした花、控えめな花、自信たっぷりの花、、、花に
はそれぞれの個性があります。その個性を最大限に引き出すべく、
この花にはこの装いで、、、この花にはこの背景で、、、と考えながら
花と対話しながら、そして楽しみながら描きました。
謂わば「花より花らしく」描写する事を心がけたわけですが、はたして
その思いを叶えることができたでしょうか。どうぞ花に寄せる皆様の
思いも重ねながらご覧いただければ幸いです。


                              平成29年9月吉日
                                  青木乃里子

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